ベトナムの狂犬病は危険?噛まれた時の対処と予防接種を解説【2026年版】
目次
「野良犬が多いって聞くけど大丈夫?」「噛まれたら本当に危ないの?」
ベトナム渡航前に知っておきたい感染症のひとつが狂犬病です。日本ではほとんど身近ではありませんが、ベトナムでは今も毎年死者が出ており、旅行者・在住者ともに油断できません。
しかも感染源は犬だけではなく、猫などほかの哺乳類でも起こり得ます。ただし、実際の感染源の大半は犬です。
この記事では、2026年4月時点の最新情報をもとに、ベトナムの狂犬病リスク、噛まれたときの応急処置、予防接種の考え方をわかりやすく解説します。
- 狂犬病がどんな病気か
- ベトナムでの感染リスクと最新状況
- 噛まれた・引っかかれた時の正しい応急処置
- 渡航前・渡航後のワクチン接種の基本
- 旅行者・在住者が注意したい実践ポイント
結論|ベトナムでは狂犬病対策を軽視しないことが重要
結論から言うと、ベトナムでは狂犬病を「まれな病気」と考えないことが大切です。
理由は、犬を中心に感染リスクが今も残っており、発症するとほぼ助からない一方で、噛まれた直後に適切な処置とワクチンを受ければ予防できるからです。
特に、野良犬、放し飼いの犬、観光地の動物、ワクチン歴が不明な動物には近づかないことが基本です。
狂犬病ってどんな病気?
狂犬病(Rabies)は、狂犬病ウイルスを持つ動物に噛まれる、引っかかれる、傷口や粘膜に唾液が触れることで感染する病気です。
発症するとほぼ100%致死的とされており、最も注意すべき感染症のひとつです。
🧠 主な症状
- 初期:発熱、頭痛、だるさ、傷口の違和感
- 進行後:興奮、不安、飲み込みにくさ、けいれん、呼吸障害
- 重症化:昏睡、呼吸停止
一度症状が出ると助かる可能性は極めて低いため、「発症前に防ぐ」ことがすべてです。
ベトナムの狂犬病リスク【2026年版】
ベトナムでは狂犬病は現在も公衆衛生上の課題です。特に地方部や郊外では、犬のワクチン接種や管理が十分でない地域もあります。
- ベトナムでは毎年70人以上が狂犬病で死亡するとされています
- 2024年は89人が死亡し、子どもの被害も目立ちました
- 感染源の大半は犬です
都市部に住んでいても安心しきれません。旅行先、地方出張、帰省、観光地での動物接触など、思わぬ場面でリスクがあります。
どんな場面が危険?
狂犬病は「明らかに狂暴な犬に噛まれた時だけ危ない」と思われがちですが、実際はそうではありません。
| 注意したい場面 | 理由 |
|---|---|
| 野良犬に触る | ワクチン接種歴が不明 |
| 放し飼いの犬や猫と遊ぶ | 見た目で感染の有無は判断できない |
| 子どもが動物に近づく | 顔や首を噛まれる危険がある |
| サルなど観光地の動物に接触する | 引っかき傷でも対応が必要になることがある |
甘噛みや小さな傷でも軽視しないことが重要です。
噛まれたらどうすればいい?
もし犬・猫・サルなどの哺乳類に噛まれたり、引っかかれたりしたら、すぐに以下の対応をしてください。
✅ 応急処置の手順
- 傷口を15分以上、流水と石けんでしっかり洗う
- ポビドンヨードなどで消毒する
- できるだけ早く医療機関を受診する
特に顔・首・手指・頭部の傷は重く見て、すぐ受診してください。傷が小さくても自己判断で放置しないことが大切です。
渡航前の予防接種は必要?
ベトナムへ短期旅行する全員に必須というわけではありませんが、長期滞在者、地方へ行く人、子ども連れ、動物と接触しやすい人には検討価値があります。
🛫 渡航前(曝露前予防接種)
- 現在の一般的な基本スケジュールは2回接種(0日目、7日目)
- 一定期間の予防効果が期待できる
- 噛まれた後の対応を簡略化しやすい
以前は3回接種が広く案内されていましたが、現在は2回接種が基本として案内されることが増えています。
噛まれた後のワクチン接種
動物に噛まれた後は、事前接種の有無によって対応が変わります。
💉 事前接種済みの人
- 追加2回(0日、3日)が基本
- 通常、免疫グロブリンは不要です
💉 未接種の人
- ワクチン4回(0日、3日、7日、14日)が基本
- 必要に応じて狂犬病免疫グロブリン(RIG/HRIG)を使用します
なお、免疫機能が低下している人では追加対応が必要になる場合があるため、必ず医師の判断を受けてください。
ベトナムで受診する時のポイント
動物に噛まれたら、まずは応急処置をしたうえで、ワクチンと必要時の免疫グロブリンに対応できる医療機関を早めに受診しましょう。
ホーチミン・ハノイなどの都市部では、日系クリニックに相談できるケースもあります。ただし、実際にワクチンや免疫グロブリンをその場で扱えるかは施設ごとに異なるため、事前に確認するのが安心です。
日本語で相談したい場合は、ロータスクリニックやDYMメディカルセンターなどの案内も確認しておくと安心です。
旅行者・在住者が気をつけたい注意点
- 野良犬・放し飼いの犬猫には近づかない
- 子どもだけで動物に近づかせない
- 観光地のサルにも触らない
- 少しの傷でも自己判断で様子見しない
- 地方滞在や長期滞在なら事前接種も検討する
よくある質問
犬に少し引っかかれただけでも病院に行くべき?
はい。出血が少なくても、皮膚が傷ついていれば医療機関で相談したほうが安全です。
飼い犬なら安心ですか?
安心とは言い切れません。ワクチン接種歴が明確でない場合は、飼い犬でも注意が必要です。
短期旅行でもワクチンを打つべき?
都市部だけの短期滞在なら必須とは言い切れませんが、地方訪問や子ども連れ、動物接触の可能性がある旅程では検討する価値があります。
まとめ|安全なベトナム滞在のためにできること
ベトナムでの生活や旅行を安全に楽しむためには、狂犬病は今も現実的なリスクであると理解しておくことが大切です。
- 野良犬・放し飼いの動物には近づかない
- 噛まれたら15分以上洗浄する
- すぐに医療機関へ行く
- 長期滞在者や地方滞在者は事前接種を検討する
- 子どもの動物接触には特に注意する
「大した傷じゃないから大丈夫」と自己判断しないことが最も重要です。狂犬病は、正しく対応すれば防げる一方、対応が遅れると命に関わります。
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