<写真:phimviet.vn>
ベトナムで年末恒例の社内パーティーが単なる飲食の場から一大エンターテインメントイベントへと変貌を遂げている。
社員自らが企画・練習したダンスや音楽のパフォーマンスがSNSで注目を集め、「ミリオンビュー・コンサート」と称される現象が広がっている。
ハノイ市内のIT企業に勤める25歳の女性は、約30人の同僚と共に6分間のパフォーマンスのため、3か月にわたり週数回のダンス練習を重ねた。
同女性は自費で約3500万ドン(約20万6500円)を投じ、振付師、衣装、小道具、スタジオを手配し、さらに500万ドン(約2万9000円)をかけて自身の衣装をオーダーメイドした。
公演映像はTikTokで200万回以上再生され「1年間コンピューターの前で働いたからこそ、一瞬でも舞台で輝きたい」と語っている。
同様に、芸術大学出身の28歳女性も、社内26人のチームを率いて年末パフォーマンスを指導した。
音源の録音から衣装制作までプロ並みのクオリティを追求し、総額3000万ドン(約17万7000円)を投じて制作にあたり、最優秀賞を獲得した。
この女性は「普段は事務作業ばかりの仲間たちが、ステージで一体となって燃える瞬間に価値がある」と述べている。
こうした「社内エンタメ文化」は、企業のブランディングにも寄与している。
IT大手のFPTソフトウェアでは、社員の運動促進と士気向上を目的に、経営層もステージに立つほか、その場で報奨金を支給する制度も導入している。
電商企業のバオキムでは、月1回の無料ダンス教室を提供し、年末イベントの質向上に努めている。
人事専門家は「社員が自ら発信する映像は、費用対効果の高い採用ブランディングにつながる」と指摘する。
一方で、年末の業務多忙な時期に過度な準備を求めることのないように、ファッションショーや才能発表など、形式の多様化も必要であると提言している。
年末パーティーが新たな文化交流の場として注目されるなか、社員の創造性と団結力が企業に新たな価値をもたらしている。






































