<写真:tienphong.vn>
テト(旧正月)を前に、ホーチミン市では食品価格の高騰が早くも顕著となり、豚肉は前年に比べて20〜25%上昇し、乾燥エビや乾燥イカも最大で約30%の値上がりを見せている。
これにより市民の食費は平均で10〜15%増加し、家計に重くのしかかっている。さらに、価格安定化政策に参画する企業にとっても、大きな負担となっている。
ホーチミン市内の伝統市場や小売店では、1月初旬から食品全般の値上げが確認されており、とりわけ生鮮食品や乾物といったテトに向けた需要の高い品目での値上げ幅が目立つ。
豚肉ではヒレ肉やスペアリブが1kgあたり20万〜23万ドン(約1180〜1357円)となり、前年同期比で約2割の上昇を記録した。
1kgあたり16尾入りの乾燥イカは150万ドン(約8850円)に達し、乾燥エビも20%以上の値上げとなっている。
こうした価格上昇の背景には、供給の遅れと需要の前倒しがある。
生産農家では、2025年中盤に豚の生体価格が急落した影響で、多くが飼育規模の縮小や早期出荷を選択した。
加えて、アフリカ豚熱からの回復が遅れており、特に小規模農家において飼育頭数が回復していない。
実際に2025年11月時点での全国の豚飼育頭数は、前年比でわずか0.3%増にとどまっており、年末にかけての需要増に追いついていない状況である。
企業側ではVissan社が価格安定化制度のもとで出荷価格の調整を検討している。
同社によれば、生体豚の市場価格は7万ドン(約413円)に達しており、11月時点での安定価格である6万4000ドン(約378円)を大きく上回っている。
価格改定は2月初旬までに実施される見込みであり、同社は冷凍豚肉の備蓄や原材料の確保に5300億ドン(約31億2700万円)を投じて、市場の安定化に努めている。
現在、ホーチミン市では1日あたり750トン以上の食肉が供給されており、そのうち4〜5割を他省からの供給に依存している。
このため、年末の価格変動に対する市場の反応は敏感であり、当局および関連企業は需給動向を綿密に監視している。





































