<写真:tienphong.vn>
旧暦12月23日(2月10日)に執り行われる台所の神様を天に送り出す伝統行事「Ông Công Ông Táo」を前に、ハノイ市およびホーチミン市の各地では、供物や食材を求める買い物客が市場に詰めかけ、賑わいを見せた。
ハノイ市ホアンキエム区のハンベー市場では、9日未明から地元住民や配達業者らが早朝5時半には列を作り、ゆで鶏や赤飯、果物などを購入する姿が見られた。
なかでも、50万ドン(約3000円)のバラの花をくわえた約2kgのゆで鶏は例年の2〜3倍の売れ行きを記録し、特に人気となっている。
同市場では調理済みの食品が多く販売されており、調理に時間を割けない都市部の住民にとって利便性が高いとされる。
また、供物用の花では、テートゥ村から仕入れた伝統的な菊や百合が好評を博しており、10本あたり7万ドン(約420円)前後で取り引きされた。
一方、ホーチミン市では、同祭礼に欠かせない「放生用の赤いコイ」の需要が高まりを見せており、市西部のビンディエン卸売市場には数十トンにのぼるコイが搬入された。
市場関係者によれば、2026年のコイの価格は1kgあたり7万〜10万ドン(約420〜600円)となっており、なかでもマレーシア産の赤いコイは1kgあたり16万ドン(約960円)と高値ながらも根強い人気を集めた。
この伝統行事では、各家庭が台所の神様に感謝を捧げ、天へ送り出す儀式を行う。
供物として用意されたコイはその後、川や池に放流され、神様が天に昇るための乗り物とされている。


































