〈写真:znews.vn〉
日本の百貨店大手である高島屋は、ハノイ市内で地価が最も高いとされる西湖(タイ湖)西都市区「Starlake」において、同市初となる商業施設を開設する計画である。
開業は2027年7~9月期が見込まれている。
同施設は、高島屋グループの不動産開発会社である東神開発が手掛ける複合開発「Westlake Square Hanoi」の中核施設として建設中である。
第1期の敷地面積は約4926㎡、建物は地上10階・地下3階建てとなる。開発区画全体の面積は約1万7240㎡に及ぶ大規模プロジェクトである。
ハノイ市の最新の土地価格表によれば、タイ湖西都市区の主要道路に面する区画の公示地価は1㎡当たり1億1400万ドン(約67万3000円)を超え、市内最高水準にある。
同地区では近年、高級商業施設や業務機能の集積が進み、都市の新たな中核エリアとしての存在感を高めている。
日本経済新聞によれば、高島屋の村田善郎社長は、ハノイ事業に約20億円を投資する方針を明らかにしている。
当初は2026年中の開業を視野に入れていたが、計画は具体化の段階に入り、開業時期は2027年へと調整された。
東神開発は2025年7月、ハノイ市における高級小売需要の拡大を見据えた新たな投資戦略を発表している。
今回の開発は、同市における長期的かつ本格的な事業基盤構築の礎となるものであり、高島屋にとって重要な海外展開の一環である。
高島屋は約200年の歴史を持つ老舗百貨店である。ベトナムでは2016年にホーチミン市中心部で高級商業施設を開業しており、ハノイ市でも商業施設の運営実績を有する。
今回の新施設は、同国における事業拡大をさらに加速させる取り組みとなる。
タイ湖西地区では大型開発が相次いでいる。向かいでは35階建ての「Shilla Hotel」が建設終盤にあり、近隣では韓国サムスンの研究開発センターが稼働中である。
また、ベトナム自動車大手Thaco傘下の小売ブランドEmartも出店を進めている。
高島屋の進出により、タイ湖西はハノイ北西部における新たな高級商業拠点としての位置付けを一段と強める見通しである。





































