<写真:daibieunhandan.vn>
旧暦1月10日の「財神祭」を迎えた26日未明、ホーチミン市のタンキータンクイ通りでは、供物として人気の焼き雷魚を求める市民が相次ぎ、店舗は夜通し炭火を絶やさず営業した。
同通りの焼き魚店「ゴックラン」は、2026年は3000匹を超える雷魚を仕入れ、前日早朝から下処理と焼き作業に着手した。
炭火は終夜燃やされ、従業員が交代で焼き続けたという。
価格は小型が1匹17万~20万ドン(約1020〜1180円)、大型が25万~30万ドン(約1480〜1770円)で、野菜や麺を含むセット価格も前年並みを維持した。
焼き工程は一見単純であるが、火加減の見極めが仕上がりを大きく左右する。
表面を均一な黄金色に焼き上げつつ、内部を生焼けにも乾燥にもさせない熟練の技が求められる。
午前3時過ぎにはすでに来店客の姿が見られ、焼き上がったばかりの温かい魚を選び、商売繁盛を祈願する様子が広がった。
一方、路地内の小規模店では、仕入れを100~200匹程度に抑える動きもみられる。
近年は歩道占拠への取り締まりが強化され、人出が分散したため、営業規模を縮小、あるいは出店自体を見送る事業者も出ている。
同日未明、ターウエン通りの「焼き豚・焼き鴨通り」では、午前4時頃まで人影はまばらであったが、5時半を過ぎると小雨の中でも徐々に行列ができ始めた。
商人を中心に早朝からの来店が目立ち、1年の商運向上を願う需要は依然として根強い。
もっとも、一部の商人からは「2026年は購買力がやや鈍化しており、来店時間も従来のピークより遅れている」との声も聞かれる。
金製品の購入と並び、焼き魚や焼き豚などの供物は財神祭の定番であるが、景況感を反映する消費動向には変化も表れている。
財神祭は商売繁盛を祈願する重要な年中行事であり、伝統的な供物需要が地域経済を支える季節商戦の一端を担っているのである。




































