<写真:baovanhoa.vn>
日本映画「国宝」が3月6日にベトナムで公開され、SNSを中心にベトナム人の間で大きな関心を集めている。
国宝は日本で興行収入200億円を突破し、実写映画として史上最高の興行収入を記録した作品である。
本作は映画監督・李相日が監督を務め、脚本は奥寺佐渡子が担当した。吉田修一の同名小説を原作とし、2025年に日本で公開された。
伝統芸能である歌舞伎を題材とし、芸の道に生きる人間の栄光と孤独を描いた物語となっている。
舞台は戦後の日本、経済復興が進む時代であり、主人公の喜久雄は極道の家に生まれながらも、卓越した歌舞伎の才能を持つ少年であった。
家庭で起きた事件によって孤児となった喜久雄は、名門歌舞伎役者である二代目・花井半二郎に引き取られ、芸の世界へと足を踏み入れることになる。
花井家で修業を積む中で、喜久雄は半二郎の実子である俊介と出会う。
俊介は歌舞伎の家系に生まれた正統な後継者であるが、芸に向き合う姿勢はどこか義務感に近いものがあった。
一方、外部から来た喜久雄は強い情熱を胸に舞台と向き合う。2人の関係は、兄弟のような絆と激しい競争心が入り混じる複雑なものとなっていく。
やがて2人はそれぞれ舞台で成功を収めるが、その栄光の裏には芸に人生を捧げる代償が存在する。
喜久雄はついに「国宝」と称される芸の高みに到達するが、その頂点には個人的な悲劇も伴う。作品は、芸術の頂点を目指す人間の孤独と覚悟を鮮明に浮き彫りにしている。
公開後、ベトナムの観客からは「文化的背景が異なっても歌舞伎の魅力を感じられる」「映像美が印象的である」といった声が寄せられている。
公開初日だけで1000枚以上のチケットが販売され、国内の複数の映画館で上映が続いている。
日本の伝統文化を題材とした本作は、映画という媒体を通して国境を越えた文化理解を促す作品として注目されている。


































