<写真:moh.gov.vn>
ベトナム人の食塩摂取量が推奨量の約2倍に達しており、心血管疾患や腎疾患などの健康リスクを高めていることが明らかになった。
国立栄養研究所のドー・ティ・フオン・ハー研究員によれば、ベトナムの1日当たりの平均食塩摂取量は2015年の9.4gから8.1gへ減少したものの、依然として高水準にある。
これは保健省が実施した2021年の非感染性疾患リスク要因に関する全国調査(STEPS)の結果を引用したものである。
世界保健機関(WHO)が推奨する成人の食塩摂取量は1日5g未満であり、ベトナム人の摂取量は依然として約2倍近くの水準となっている。
同調査では、人口の8.7%が塩分を多く含む加工食品を日常的に摂取していることも確認された。
ベトナムでは魚醤をはじめとする多様な調味料を食事に用いる習慣があり、これが塩分過多の一因とされている。
過剰な塩分摂取は血液中の浸透圧を高め、体内の水分量を増加させることで血液量を増やし、血管への圧力を上昇させる。
その結果、高血圧の発症や悪化を招く。また腎臓ではナトリウムとカリウムのバランスが崩れ、排水機能の低下や血圧上昇につながることで、腎機能障害のリスクが高まる。
さらに塩分の過剰摂取は、腎結石、認知機能の低下、骨粗鬆症、胃粘膜の損傷など、複数の健康問題とも関連するとされている。
ベトナムでは慢性腎臓病の患者が1000万人以上に上り、国内の主要な死因の1つとなっている。
高血圧も成人の約25%が罹患しており、4人に1人の割合で発症している。長期的な塩分過多は、これらの疾患の重要なリスク要因とされる。
専門家は、塩分摂取の削減が慢性疾患予防の有効な手段であると指摘している。
家庭での調理時には塩や塩分の多い調味料の使用を控えることに加え、即席麺や加工肉、スナックなどの加工食品の摂取を減らし、野菜や果物を多く取り入れる食生活への転換が求められる。
また、食品購入時には栄養表示を確認し、ナトリウム含有量の少ない製品を選択することも重要である。


































