<写真:cafef.vn>
タイの小売大手セントラル・リテールは、成長余地の大きいベトナム市場を重視し、今後3年間で大型小売店の拡大を進める方針である。
日経アジアなどによれば、同社は2026年から2028年にかけて、ベトナムで大型ハイパーマーケット「Go!」を10~12店舗新設する計画である。
これに加え、小型スーパー「Go!」を23~25店舗開設し、スーパーマーケット事業の店舗網を大幅に拡充する方針である。
現在、同社はベトナム国内で大型ハイパーマーケット「Go!」を43店舗展開しており、店舗面積は1万~3万5000㎡規模に及ぶ。
このほか、ミニスーパー「Go!」16店舗、「TOPS Market」9店舗、「LanChi Mart」23店舗を運営している。
セントラル・リテール・ベトナムのファム・ティ・トゥイ・リン拡張・企業関係部門長は、同国の小売市場には依然として大きな成長余地があると指摘する。
ホーチミン市やハノイ市といった大都市だけではなく、都市化が進む地方都市でも小売需要の拡大が見込まれるという。
ベトナムでは近代的小売形態の浸透率が約13%にとどまり、タイの約55%と比べて低水準にある。この差が、外資系小売企業にとって大きな成長機会となっている。
セントラル・リテールにとってベトナムは重要市場であり、2025年1~9月期には同国事業がグループ売上高の約20%を占めた。
同社は2025年から2027年にかけて、タイとベトナムで450億~470億バーツ(約194億~202億円)を投資する計画であり、顧客層ごとに最適化した店舗モデルの開発を進める予定である。
また同社はオンライン販売の強化にも取り組む。ベトナムの小売業界ではオムニチャネル化が進みつつあり、電子商取引に関する制度整備も進行している。
同社は2025年末、家電量販チェーン「Nguyễn Kim」の持ち分を約3600万ドル(約54億円)で売却した。
投資開始から約10年での撤退となり、食品小売と不動産事業という中核分野に経営資源を集中させる戦略の一環であると説明している。





































