<写真:baohaiphong.vn>
ベトナムでは預金金利の上昇が鮮明となっている。2026年3月以降、中小銀行を中心に年8%前後の高金利を提示する動きが広がり、資金獲得競争が激化している。
複数の銀行では、6カ月以上の定期預金において、5000万~2億ドン(約30万〜120万円)程度の預け入れを対象に年8%以上の金利を適用する優遇プログラムが導入されている。
例えば、SeABankは1億ドン以上の預金に対して年8%を提示し、Vikki Bankもオンライン預金で最大8.5%の金利を提供している。
NCBやMBV、GPBankなども同様に、8%前後の水準を打ち出している。
これらの金利は、店頭で公表されている金利を上回るケースが多く、支店独自のキャンペーンや紹介コードなどを通じて提示される「実質金利」である点が特徴である。
一方で、公式に公表されている金利の上限は約7.5%にとどまる。
期間12カ月では一部銀行が7%以上を設定しているものの、多くは6~7%未満の範囲に集中している。
国有銀行や外資系銀行を含む一部では、6%未満に抑えられている。また、6カ月未満の短期預金については上限規制により年4.75%程度に設定されている。
金利上昇の背景には、信用需要の拡大がある。企業および個人の資金需要が強まる中、銀行は預金確保を優先し、金利の引き上げに踏み切っている。
また、外国人投資家による株式市場からの資金流出や、個人事業者に対する税務管理の強化に伴う資金滞留の減少も、銀行の流動性に影響を与えていると指摘される。
さらに、公共投資の執行遅れにより実体経済への資金供給が十分に進んでいないことも、資金需給を逼迫させる要因となっている。
その結果、銀行間市場の金利も上昇傾向を示しており、預金金利の引き上げ圧力が一段と強まっている。
預金金利の上昇は、個人の資産運用における預金の魅力を高める一方で、銀行の資金調達コストの増加を通じて貸出金利に波及する可能性がある。
今後の金融環境に与える影響が注視される。






































