<写真:congan.com.vn>
動画共有アプリTikTokで拡散している「失神チャレンジ(ブラックアウト・チャレンジ)」が、青少年の間で深刻な健康被害や死亡リスクをもたらしており、専門家が強い警鐘を鳴らしている。
ハノイ市在住の女性(42)は、中学2年の息子の視聴履歴から、同級生が首や胸部を圧迫されて失神する様子を周囲が取り囲み、騒ぐ動画を発見した。
息子は、友人同士の間で「度胸試し」や一時的な快感を求め、この行為を試すケースがあると認めているという。
この行為は「6秒睡眠」や「ペン取り」などとも呼ばれ、首や胸部を圧迫することで脳への血流と酸素供給を遮断するものである。
医師によれば、脳が低酸素状態に陥ることでアドレナリンやドーパミンが急激に分泌され、一時的な高揚感が生じるが、実際には脳が窒息状態に近づく極めて危険な反応である。
専門家は、このような行為が脳卒中や血管破裂、頸椎損傷、さらには心肺停止を引き起こす可能性を指摘している。
特に発達段階にある青少年では、繰り返される低酸素状態により、記憶障害や認知機能の低下、人格変化など、不可逆的な後遺症が残るおそれがある。
米国疾病対策センター(CDC)によると、1995年から2007年までの間に、同様の窒息行為により少なくとも82人の未成年が死亡したとされる。
近年では、SNS上での拡散に伴い、世界で少なくとも20人の子どもの死亡との関連も指摘されている。
事態を受け、マレーシア保健省は国家レベルで警告を発出し、この行為が医療倫理の原則に反するとして回避を呼びかけた。
一方、TikTok側も関連キーワードの遮断など対策を講じているが、俗語を用いた投稿が拡散を続けており、アルゴリズムによる推薦が模倣行動を助長しているとの指摘もある。
専門家は、思春期特有の同調圧力や承認欲求がこうした危険行為への参加を後押ししていると分析しており、家庭や学校による監督と教育、早期の注意喚起が不可欠であると強調している。





































