<写真:vietnamnet.vn>
暑熱期は食習慣のわずかな誤りが食中毒のリスクを高める。長期間の冷蔵保存や、調理後の食品を室温で長く放置する行為は、細菌の増殖を招きやすいため注意が必要である。
高温多湿の気候そのものが食中毒の直接原因となるわけではないが、病原菌が増殖しやすい環境を生み出す。
消化器・肝胆膵科医によれば、食品は5〜60度の温度帯で細菌汚染のリスクが高まり、暑い時期には気象条件に加え、不適切な食習慣も発症リスクを押し上げる要因となる。
調理済み食品は安全と考えられがちであるが、加熱によって当初存在していた細菌の多くが死滅しても、その後の保存方法が不適切であれば、調理者の手や器具、水、周辺環境を通じて再び汚染される可能性がある。
冷蔵庫についても過信は禁物である。低温保存は細菌の増殖を遅らせる効果はあるが、死滅させるわけではない。
サルモネラ菌、大腸菌、リステリア菌などは、冷蔵下でも食品内に残存する可能性がある。
特に肉類、卵、水産物、調理済み食品など、高たんぱくの食品は注意が必要となる。
加熱後の食品は冷蔵庫での保存を最長2日程度にとどめ、繰り返し温め直すことも避ける必要がある。
調理後の食品を室温に長く置く習慣も危険であり、十分に冷ましてから冷蔵庫に入れようとして長時間放置すると、暑い季節には細菌が急速に増殖するおそれがある。
調理後は適度に冷ましたうえで速やかに冷蔵保存し、食品を外気にさらす時間をできるだけ短くすることが重要となる。
医師は肉、魚、海産物、卵、牛乳や乳製品、調理済み食品、カットフルーツなどを屋外や室温下に2時間以上放置しないように呼びかけている。
外気温が32度を超える場合は、1時間以内を目安とするべきであるという。
暑熱期の食中毒や関連疾患を防ぐには、季節に応じて食習慣を見直し、新鮮で衛生的な食品を選び、十分に加熱したものを摂取することが基本となる。
前夜の残り物を安易に食べることや、調理済み食品、市販の総菜を過信することも避ける必要がある。
食後に腹痛、嘔吐、下痢、発熱などの症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診し、重症化を防ぐことが重要である。



































