〈写真:laodong.vn〉
政府が一定条件を満たすベトナム人のカジノ入場を認める新たな決定をしてから約5カ月が経過したが、大規模カジノ施設はいずれも巨額の赤字が続いている。
政府決議08号に基づき、投資額約22億ドル(約3300億円)のフーコック島コロナ・リゾート&カジノは2025年11月26日からベトナム人の入場を認めた。
また、投資額約42億ドル(約6300億円)のホーチミン市ホーチャム・カジノも同日から5年間の試験的措置として入場を許可している。
投資額約20億ドル(約3000億円)のヴァンドン・カジノについては、建設が未完了のため営業許可が付与されていない。
フーコックのカジノを運営するフーコック観光投資開発株式会社の財務情報によると、2025年末時点の累積損失は5兆8000億ドン(約342億2000万円)超に達し、2024年末比で9000億ドン(約53億1000万円)超増加した。
ホーチャム・カジノも近年は大幅な赤字が続き、事業完了時期を2027年12月まで延期している。
一方、財務省によると、これら大型カジノは赤字でありながらも国家予算への貢献は大きく、コロナ・リゾート&カジノ・フーコックは2019~2024年に4兆1000億ドン(約241億9000万円)超を納付した。
試験期間中の来場者のうちベトナム人は約52%を占め、売上の88%を生み出している。来場者の年齢層は21歳から97歳までである。
赤字の主因について財務省は、初期投資額および減価償却費の大きさを挙げている。
経済専門家は、ベトナムにおけるカジノ事業の潜在力は大きいと指摘する。
カジノは単なる賭博施設ではなく、高級宿泊や娯楽サービスを備えた統合型リゾートであり、国内外の観光客を引き付ける要素となっている。
実際、2026年第1四半期にフーコック島は180万人超の観光客を受け入れ、前年同期比で25%以上増加した。
この中には、総合型娯楽施設を選択し、有料娯楽活動に参加する観光客も多い。
専門家は、ベトナムのカジノは高級ホテル内の小規模施設、独立型小規模カジノ、統合型リゾートの3類型に分かれると説明する。
その上で、国内市場は依然発展途上にあり、マカオやシンガポール、フィリピンなどの先行事例からの学習が必要であると指摘する。
シンガポールではマリーナベイ・サンズやセントーサ島の複合施設が成功を収めており、投資額は60億ドル(約9000億円)から100億ドル(約1兆5000億円)へ拡大し、雇用創出や地域経済への貢献、観光誘致に寄与している。





































