<写真:baoxaydung.vn>
ベトナムの元保健大臣は5月20日の初公判で、医療分野の「生涯の事業」と位置付けた2つの病院建設計画について証言したが、同計画を巡る違反行為により、総額8030億ドン(約48億円)の損失・浪費を招いたとして起訴されている。
元大臣であるグエン・ティ・キム・ティエン被告は国家資産の管理・使用に関する規定違反の罪に問われており、部下8人もそれぞれ別の罪で起訴された。
さらに、サオナム・ソンホン社のレー・タイン・ティエム被告は詐欺・財産横領の罪で訴追されている。
ティエン被告は起訴内容について「自分に関する指摘は正しい」と認め、指導や監督が不十分で違反を早期に把握できなかったと陳述した。
一方で、設計コンサルタント選定に関して、特定企業を「示唆した」との指摘には直接答えず、当時の状況を説明した。
当時、政府は両病院を日本やシンガポールなど地域の先進国と同水準の近代的施設とし、3年以内に完成させることを求めていた。
ティエン被告は「医療分野で最大規模のプロジェクトであり、何百年も使われる病院を建設し、国民が海外で治療を受ける必要がないようにしたかった」と述べた。
その上で「生涯の事業を作るつもりであったが、このような結果になるとは思わなかった」と語った。
起訴状によると、外国コンサルタントの起用に関する違反だけでも700億ドン(約4億2000万円)超の損失が発生し、プロジェクト全体では8030億ドン(約48億円)の損失・浪費が認定されている。
公判では金銭授受に関する追及も行われた。
ティエン被告は2016年、プロジェクト管理責任者であったグエン・チエン・タン被告らが職務報告の際に「贈り物」を置いていき、後にその中身が20億ドン(約1200万円)であると知ったと証言した。
このほか同被告から複数回、合計約5億ドン(約300万円)を受け取ったとした。
さらに2018年には後任のグエン・フー・トゥアン被告が自宅を訪れた際に贈り物を置いていき、後に5億ドン(約300万円)を受け取っていたと認めた。
ティエン被告はこれらの金銭受領について「完全に誤りであった」と述べた一方、「要求や合意はなく、資金の出所も知らなかった」と説明した。
一方、タン被告は入札案件の5%を「手数料」として業者に要求し、総額880億ドン(約5億3000万円)超を受け取ったとされ、公判で起訴内容を認めた。
また、中央監査機関の検査に影響を与える目的で約460億ドン(約2億8000万円)を第三者に託したが、この資金は流用されたと証言した。
捜査段階でタン被告はティエン被告に総額129億ドン(約7700万円)と10万ドル(約1500万円)を渡したと供述しているが、ティエン被告はこれを否定し、受領額は合計約25億ドン(約1500万円)にとどまると主張している。




































