<写真:nhandan.vn>
ベトナムの伝統料理「フォー」を世界文化遺産とする動きが本格化している。
5月29日、ホーチミン市でサイゴン・フォー支部の発足式が開かれ、ベトナム料理文化協会のグエン・クオック・キー会長が、フォーの発展と今後の展望について語った。
フォーは100年以上の歴史を経て、単なる伝統料理の枠を超え、文化交流の橋渡しとしてベトナムの国と人々を国際社会に発信する役割を担っているとした。
同会長は、フォーが民間の知識や調理技術、地域ごとの特色、創造性の結晶であると強調している。
文化産業や食の観光振興が進む中、サイゴン・フォー支部の設立は、職人や事業者を結びつけ、フォーの研究・保存・発展を持続的に進めるための取り組みと位置づけた。
同協会は現在、伝統的価値の保全や品質・技能の標準化、ブランド構築などに取り組むとともに、フォーをユネスコの無形文化遺産に登録するための申請準備を進めている。
実現すれば、ベトナムの食文化の国際的地位を高める転機になると期待されている。
発足式には、飲食分野でも活動するモデルのブー・トゥー・フオン氏も出席し、フォーの価値を正当に評価する動きを歓迎した。
同氏は「米とフォーはベトナム食文化の中核であり、その顕彰は国際的な普及と発展につながる」と述べた。
また、長年フォーの研究と事業に携わるサイゴン・フォー支部副会長のゴック・ビック氏は「フォーは世界がベトナムを認識する象徴である」と指摘している。
フォー博物館の設立により知識や歴史の保存が進み、同支部は職人や研究者、企業を結ぶ場として機能すると説明した。
さらに、若い世代への期待にも言及し、技術や市場への適応力を持つ一方で、経験の蓄積が必要であるとした上で、ベテランによる支援と継承の重要性を訴えた。
サイゴン・フォー支部のチャン・トゥアン・フン会長は、伝統価値の維持と海外展開の両立、輸出促進による外貨獲得や雇用創出、国内外の文化活動への参加など、今後の活動方針を示した。
フォーを通じた国際交流の促進や「ベトナム・フォーの家」モデルの構築、各種団体との連携強化も進める方針である。


































