<写真:vietnamnet.vn>
ベトナムでは若年層における2型糖尿病の発症が増加しており、20代前半でも診断されるケースが確認されるなど、従来の中高年中心の疾病構造が変化している。
糖尿病は主に1型と2型に分類され、1型は自己免疫により膵臓のβ細胞が損傷しインスリン分泌ができなくなるもので、2型はインスリン抵抗性や分泌異常に関連する。
従来は40歳以上に多かった2型糖尿病が、現在は40歳未満、とりわけ20代にも広がっている。
増加の主因として、運動不足や高カロリー食といった生活習慣の変化が挙げられる。
体重増加や肥満の進行によりインスリン抵抗性が生じ、最終的に糖尿病に至るケースが多いという。
若年患者は診断当初こそ食事管理や運動、服薬を守る傾向にあるが、数値の改善や体調の安定により自己判断で服薬を中断する例が見られる。
また、再診を怠るケースも多く、1〜2年後に再び受診する事例も報告されている。
さらに、SNS上の不確かな情報も治療の妨げとなっている。
極端な食事法や「完治」をうたう治療法が拡散され、誤解に基づく自己判断での治療中断や不適切な方法の実施により、血糖値や血圧の悪化、重篤な合併症につながる場合がある。
断食や水のみの摂取により栄養失調に陥るケースも確認されている。
若年の2型糖尿病患者は、血糖コントロール不良が早期から長期化することで、目、腎臓、心臓、神経などへの合併症リスクが高いとされる。
治療継続や生活管理の不徹底が主な要因である。
治療においては生活習慣の改善が最も重要とされ、適切な食事管理と運動が不可欠である。
薬物療法は重要な役割を担うが、食事や運動に代わるものではないと指摘されている。また、外食や社会活動の多さも若年層における管理の難しさの一因となっている。
肥満対策では複数の専門分野の連携が必要とされ、短期的な減量だけでなく心理的要因への対応も求められる。
体重減少薬は一時的な効果にとどまり、根本的な行動変容が伴わなければ再増加の可能性がある。
一方、国際的な研究では、1990年から2021年にかけて、20歳未満の子どもと若年層における糖尿病有病率が約94%増加した。
調査は204の国・地域を対象としたもので、特に東アジア、北アフリカ、中東で顕著な増加が確認された。国別ではインドと中国の症例数が最多とされる。
このような増加傾向は、世界の子どもと若年層の健康に深刻な影響を及ぼすと指摘されており、疫学動向の把握と適切な管理体制の整備が重要とされている。







































