<写真:nguoiquansat.vn>
ホーチミン市では国際観光客の増加を背景に、ファッション市場が活況を呈し、多くの店舗で売上の60~70%を外国人客が占める状況となっている。
ホーチミン市は観光地としてだけではなく、独自デザインの商品を強みにしたファッション消費の拠点として存在感を高めている。
SNSを通じた情報拡散により、訪問前から購入希望リストを準備する外国人客も増加している。
フランスから訪れた女性観光客(24)は、到着直後から市内のショッピングに時間を割き、The New Playgroundやリートゥチョン通りの集合住宅、グエンチャイ通り、チャンクアンジエウ通りなどを訪問先に挙げた。
情報は主にSNSから得ており、帰国後は友人にも紹介しているという。
RMITベトナムの講師によると、観光客はTikTokやInstagramで見た商品画像を保存し、店舗で同一商品を探す傾向がある。
#vietnamshoppinghaulや#vietnamlocalbrandといったハッシュタグも検索需要を押し上げている。
こうした需要を受け、ホーチミン市内では複数ブランドを集約した商業空間が拡大している。
The New Playgroundに続き、11 GarmentoryやRue Micheなどの複合施設が登場し、ベトナムブランドを一カ所で体験できる環境が整いつつある。
地元ブランド「The Idiot」の創業者は、観光客が主要顧客層の1つに変化したと述べた。以前は補助的な収益源に過ぎなかったが、現在は重要な顧客群となっている。
11 Garmentoryでは外国人客が全体の60~70%を占める。
平均支出額は1回当たり約300万ドン(約1万8500円)で、高額な注文では6000万~7000万ドン(約36万9000~43万1000円)に達するケースもある。
商品価格帯は30万~300万ドン(約1800~1万8500円)が中心である。週末の来客数は1日約2000人に上り、平日の約1.5倍となる。ピークは14時前後と18~19時で、全体の約半数を占める。
ONONMMでも韓国、タイ、中国などからの来店やオンライン注文が増加している。購入が集中する時間帯は19~22時で、観光シーズンや国内イベント開催時に需要が高まるという。
近年では、K-POPアーティストやタイ、中国の著名人がベトナムブランドを着用したことも、国際的な認知拡大の一因となっている。
また、ホーチミン市のファッション店舗は午前9時半~10時に開店し、22時まで営業するケースが多く、東京やニューヨークの商業施設と比べて営業時間が長い。
この「早開店・遅閉店」の特徴により、観光後の夜間消費を取り込む余地が広がっている。
専門家は、こうした強みを活用し、ファッションストリートや専用エリアの整備などを通じて、観光と連動した都市ブランドの確立が求められると指摘している。

































