<写真:danviet.vn>
ハノイ市内でミニアパートの空室が増加し、入居者募集の掲示が目立っている。供給の急増と賃料の高さが背景にある。
トゥーリエム区ディントン地区でミニアパートを運営する40歳の男性は、過去3カ月以上にわたり全20室のうち20〜25%が空室の状態が続いていると明らかにした。
建物は2025年末に完成し、各室にはベッドや冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどが備え付けられている。
賃料は面積20〜28㎡で月額420万〜650万ドン(約2万5000〜3万9000円)である。
周辺では同時期に3〜4棟の新規物件が供給され、競争が激化しているが、金利負担の増加により賃料の引き下げは難しいという。
ミーディン地区でも同様の状況が続く。32歳の女性が管理する物件は完成から約1年が経過したが、満室となる期間は全体の半分にとどまる。
第2四半期以降は空室率がさらに15%上昇した。カウザイ区ズオンクアンハム通りの6階建て物件でも、数カ月にわたり入居者募集が続いている。
ハノイのミーディン、フードー、ホートゥンマウ、ファムバンドン、チャンタイトン、ズオンクアンハム、クオンディンなど、いわゆるミニアパート集積地でも同様の傾向が広がっている。
不動産仲介業者によると、ミーディン地区だけでも新規引き渡し物件が十棟近くあるが、数カ月間の募集でも満室に至っていない。
賃料の高さも入居の障壁となっている。カウザイ区で働く会社員は、職場近くで約2週間部屋探しを続けているが成約に至っていない。
周辺の新築物件は20〜30㎡で月額450万〜800万ドン(約2万7000〜4万8000円)が相場で、400万ドン未満(約2万4000円未満)は古い建物や奥まった立地に限られるという。
不動産情報サイトのデータでは、6月のミニアパート賃貸掲載件数は前月比で3%以上増加した。
一方で関心は低下し空室が増えているにもかかわらず、賃料は前年同期比で3.4%上昇している。
統計機関によると、第2四半期の消費者物価指数は前年同期比で約5.3%上昇し、このうち住宅賃料は6%上昇して全体を0.85ポイント押し上げた。
不動産企業の関係者は、過去にはミニアパート投資の収益性が高く、個人投資家が相次いで参入した結果、供給が急増したと指摘する。
一方で経済環境の変動やインフレの影響で入居者は支出を抑制しており、需要が供給に追いついていない。
また、空室が多いのは賃料が高い新築物件や立地が不便な建物に集中しているとされる。
入居者は商業マンションやサービスアパートメントなど、設備や安全性が整った他の選択肢と比較している。
専門家は、ミニアパート市場は「建てれば満室になる」段階から、運営品質や立地、賃料の適正さが問われる競争段階に移行したと指摘する。
条件の劣る物件は賃料引き下げやサービス改善を迫られる可能性がある。
建設省は、賃貸住宅の質向上に向け、各地方に対し技術基準や防火安全の指導、個人による多層住宅建設への支援策の検討を求めている。
また、環境衛生や治安管理の強化も要請している。







































