<写真:イメージ画像>
ドイツ・ミュンヘン国際空港を15日に出発したベトナム航空のハノイ行きVN34便で、離陸滑走中に機体速度が一時上がらず、その後も離陸決定速度(V1)到達後に速度低下が確認された。
しかし、残りの滑走路では離陸を中止できないと判断し、そのまま離陸していたことが、ベトナム民間航空局の報告で明らかになった。
機体はボーイング787-9(登録番号VN-A867)で、乗客271人と乗員16人を乗せて運航していた。
離陸重量は約240tで最大離陸重量247.2tを下回り、当時のミュンヘンの天候も良好であった。
機長によると、滑走路26Lで加速中、滑走路のほぼ中間付近で約2秒間速度が伸びず、その後は再び加速してV1に達した。
しかし、その後に速度低下が確認されたため、乗員は離陸中止は危険と判断し、エンジン出力を最大まで引き上げて離陸を継続した。
機体は滑走路端まで約91mの地点で機首を上げ、離陸した。
離陸後には、機体後部が滑走路に接触したことを示す警報とタイヤ空気圧の警報が発生した。
このため乗員は管制官へ状況を通報し、ミュンヘン空港への引き返しを決定した。
長距離国際線として燃料を多く搭載していたため、安全な着陸重量まで燃料を放出した上で空港周辺を飛行し、管制官による脚部の目視確認を受けた後、着陸した。
機体は現地時間15時57分、滑走路26Rへ安全に着陸した。
火災や煙がないことを確認後、乗客271人はタラップ車で安全に降機した。
初期点検では主脚8本のタイヤのうち4本が破裂していたほか、離陸時の接地により機体後部下面に擦過傷や外板の損傷が確認された。
機体は現在もミュンヘン国際空港で運航を停止し、原因究明と機体評価が進められている。





































