ベトナムの電気代はなぜ高い?料金体系と節約ポイントを解説【2026年版】
目次
日本人在住者がベトナムで生活するうえで、「電気代が思ったより高い」「毎月2~3万円近くかかることがある」「物価が安い国のはずなのに、なぜ電気代は安くないの?」と感じることは少なくありません。
結論から言うと、ベトナムの電気代は“使えば使うほど単価が上がる仕組み”で、さらに物件によって請求方法が違うため、日本人にとって高く感じやすいです。
今回は、ベトナムの電気代について2026年4月時点の情報をもとに整理して解説します。
- ベトナムの電気代が高く感じる主な理由がわかる
- EVNの2025年改定後の最新料金体系がわかる
- サービスアパートで電気代が割高になりやすい理由がわかる
- 日本人家庭が実践しやすい節約ポイントがわかる
日本とは異なるベトナムの電気代事情

ベトナムでは、電気代の考え方が日本とかなり異なります。特に押さえておきたいのは次の2点です。
- 使用量が増えるほど1kWhあたりの単価が上がる段階制になっている
- 物件によってはオーナーや管理会社経由で請求され、EVNの家庭向け単価と一致しないことがある
そのため、同じような広さの部屋に住んでいても、エアコンの使い方や契約形態の違いで請求額に大きな差が出ます。
使用量に応じて電気代単価が上昇する
ベトナムの家庭向け電気料金は、EVNの段階制料金が基本です。2025年5月10日以降の家庭向け小売電気料金は以下の通りです。
| 家庭向け電気料金(2025年5月10日以降) | |
| 最初の50kWh(0~50kWh) | 1,984 VND/kWh |
| 次の50kWh(51~100kWh) | 2,050 VND/kWh |
| 次の100kWh(101~200kWh) | 2,380 VND/kWh |
| 次の100kWh(201~300kWh) | 2,998 VND/kWh |
| 次の100kWh(301~400kWh) | 3,350 VND/kWh |
| 401kWh以上 | 3,460 VND/kWh |
ベトナムでは、使えば使うほど後半の単価が上がるため、エアコンを長時間使う家庭では請求額が一気に増えやすくなります。
特にホーチミンのようにエアコン使用時間が長くなりやすい都市や、ハノイでも夏場に冷房を多用する時期は、すぐに301kWh、401kWh超のゾーンに入りやすいのが実情です。
サービスアパートや一棟賃貸は請求方法が違うことがある
アパートによって電気代単価が違うのはなぜだろう、と疑問に思う方も多いと思います。
分譲マンションや一部のコンドミニアムでは、入居者がEVNまたは管理会社経由で比較的実費に近い形で支払うケースがあります。
一方で、サービスアパートや一棟賃貸物件では、オーナーまたは管理会社がまとめて契約し、入居者に再請求する形が多く、1kWhあたりの請求単価が高めに設定されることがあります。
この場合、請求書には次のような違いが出ることがあります。
- EVN家庭向け単価ではなく、物件独自の単価が設定されている
- VATや共用部負担、管理上のコストが上乗せされている
- 毎月の明細がシンプルで、計算根拠が見えにくい
つまり、「外国人だから高くしている」というより、契約形態の違いで高くなりやすいというのが実態に近いです。
ただし、契約前に単価や計算方法を確認しておかないと、想定より高い請求になりやすいのは事実です。
なぜ日本人はベトナムの電気代を高いと感じやすいのか
ベトナムは物価が安いイメージがありますが、電気代については次の理由で割高感が出やすいです。
- エアコンの稼働時間が長い
暑季が長く、寝室・リビング両方で冷房を使う家庭が多いです。 - 段階制で後半の単価が高い
使用量が増えると単価も上がるため、請求額が想像以上に伸びます。 - サービスアパートで独自単価が適用される
賃貸条件によっては、一般家庭向け料金より高い単価になることがあります。 - 部屋の断熱性が日本ほど高くない
窓や壁の断熱性能が低めで、冷房効率が落ちやすい部屋もあります。
毎月いくらくらいが目安?
実際の請求額は部屋の広さ、家族人数、エアコン台数、在宅時間、物件の契約形態でかなり変わりますが、ざっくりした目安は以下の通りです。
| 居住スタイル | 月額の目安 |
| 単身・ワンルーム・冷房控えめ | 50万~120万VND程度 |
| 単身~2人暮らし・1LDK前後・冷房多め | 120万~250万VND程度 |
| 家族帯同・複数台エアコン使用 | 250万~500万VND以上になることもある |
特に、在宅勤務+昼夜エアコン使用+給湯+乾燥機の組み合わせは電気代が大きくなりやすいです。
契約前に確認したいポイント
賃貸契約前に次の点を確認しておくと、入居後の「こんなはずじゃなかった」を防ぎやすくなります。
- 電気代はEVN実費か、固定単価か
- 1kWhあたり何VNDで請求されるか
- VAT込みか別か
- 共用部負担や管理費に含まれる項目があるか
- 毎月メーター写真や明細を見せてもらえるか
物件紹介時に「電気代別」とだけ書かれている場合は、単価まで確認するのが重要です。
ベトナムで電気代を抑えるコツ
電気代は完全には避けられませんが、次のポイントで差が出ます。
- エアコン温度を下げすぎない
設定温度を1℃上げるだけでも使用量が変わりやすいです。 - 寝室とリビングの同時稼働を減らす
使っていない部屋の冷房は止めるだけでも効果があります。 - フィルター掃除をこまめにする
エアコン効率の悪化を防ぎやすくなります。 - 昼間の直射日光を遮る
カーテンや遮光シートで室温上昇を抑えやすくなります。 - 契約時点で電気代条件の良い物件を選ぶ
実はこれが最も効くケースもあります。
まとめ
ベトナムの電気代は、段階制料金で使用量が増えるほど単価が上がること、そして物件によって請求方法が違うことが、日本人にとって高く感じやすい主な理由です。
特にサービスアパートでは、EVNの家庭向け単価そのままではなく、オーナーや管理会社経由の単価で請求されることがあるため、契約前の確認が重要です。
「ベトナムは物価が安いから電気代も安いはず」と考えず、使い方と契約条件で大きく変わると理解しておくと、住まい選びや生活設計で失敗しにくくなります。
- EVN実費か、物件独自単価かを確認する
- 1kWhあたりの請求単価を契約前に聞く
- エアコンの使用時間が電気代を大きく左右すると理解する
- 家族帯同や在宅勤務なら高めに見積もる
- 単価だけでなく明細の出し方も確認する
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