〈写真:thethaovanhoa.vn〉
フランスの経済メディアJournal du Netは、ベトナムが長期滞在や移住先を探す欧州人にとって「世界で最も手頃な目的地」の1つになっていると報じた。
世界の在留外国人向けプラットフォームInterNationsの年次ランキングによれば、ベトナムは2026年も生活費が最も低い国に選ばれ、5年連続で首位を維持している。
調査では、在留外国人の89%が生活費に満足していると回答し、87%が収入で「非常に快適に生活できる」と評価した。
飲食、宿泊、交通、観光に至るまで価格競争力が高いことが、その背景にある。
ガソリン価格は1L当たり約0.7ユーロ(約127円)であり、食事は1ユーロ(約181円)未満で済む場合もある。
ドン安の影響もあり、ユーロ圏からの旅行者や労働者の購買力は大きく高まっている。
とりわけ屋台文化は大きな魅力である。
ハノイなどの都市部では、フォーやバインミー、ブンチャーが1~3ユーロ(約181〜543円)程度で提供されており、欧州の観光地では見られない価格水準である。
宿泊費も抑えられている。ドミトリーは1泊5ユーロ(約905円)から利用でき、一般的なホテルやゲストハウスは8~20ユーロ(約1448〜3620円)程度である。
公共交通の月額定期券は約7ユーロ(約1267円)、タクシー料金は1kg当たり0.5ユーロ(約90円)未満とされ、移動コストも低水準である。
観光体験の費用対効果も高い。世界遺産ハロン湾での2日間クルーズは約100ユーロ(約1万8100円)で、宿泊、食事、カヤック、洞窟見学が含まれる。
北部山岳地帯サパでは、棚田を巡る2日間ツアーが約60ユーロ(約1万860円)で提供され、ガイド、食事、ホームステイ1泊が含まれる。
欧州で家計引き締めの動きが広がるなか、ベトナムは低コストと豊かな文化体験を両立する選択肢として存在感を高めている。
物価面での優位性と多様な観光資源が相乗効果を生み、長期滞在需要を一段と押し上げている状況である。



































