<写真:baohatinh.vn>
ベトナムにおける携帯電話の音声通話利用が減少傾向を強めている。
2026年のテト(旧正月)期間中も通話量は大幅に落ち込み、従来の「電話で新年のあいさつ」を行う習慣が縮小している実態が明らかとなった。
通信大手のVNPTおよびViettelによると、2026年テト期間中の平均音声通話量は平常日と比べ25~36%減少した。
前年同期比では、VNPTが24.22%減、Viettelは62%減と、いずれも大幅な減少を記録した。
ベトナム電気通信局(科学技術省)も、従来型の通話習慣が継続的に減少していると指摘している。
国内通話は17%減、国際通話は40%減となった。背景には利用者が音声通話からインターネット基盤の通信手段へ移行していることがある。
OTTメッセージ、ビデオ通話、SNSアプリを通じた連絡が主流となりつつある。
音声通話の減少は2026年に限った現象ではない。2025年テト時点でも、全国の通話量は前年より17.2%減少していた。
携帯電話普及初期には、テトは通話需要のピークであり、特に大みそかの夜には回線混雑により通話がつながりにくい状況が発生していた。
しかし近年は状況が一変し、電話による祝賀連絡は縮小傾向にある。
一方で、データ通信量は前年同期比で大幅に増加した。Viettelは92.8%増、VNPTは18.24%増、MobiFoneは16.65%増を記録した。
動画視聴、SNS利用、ライブ配信、写真や動画の共有といった需要の拡大が増加をけん引している。
もっとも、テト期間中のデータ通信量は平常日と比較すると5~11%減少した。自宅で過ごす時間が長くなり、Wi-Fi接続の利用が増加したことが要因とみられる。
電気通信局は、モバイルサービスのトラフィック構造の変化が一段と鮮明になっていると分析している。
2026年テトの通信動向は、インターネット基盤サービスが主要な連絡および娯楽手段へと移行した現状を示すものとなった。




































