<写真:thuonghieuvaphapluat.vn>
2025年のベトナム産野菜・果物の対日輸出額は2億3780万ドル(約371億円)となり、前年比17.97%増と堅調に拡大した。
2021~2025年の年平均成長率は60%超に達しており、アジア有数の厳格な市場である日本において存在感を高めている。
品目別では、菊、バナナ、サツマイモの3品目で計1億1162万ドル(約174億円)と全体の約47%を占める。
菊は構成比18.34%の4360万ドル(約68億円)で首位を維持し、バナナは同17.93%の4260万ドル(約66億円)と前年から33%超伸長、2021年比でほぼ3倍に拡大した。
サツマイモは同10.65%の2530万ドル(約39億円)でこれに続く。
バナナの伸びは、安定供給体制の構築と高規格産地の整備が寄与している。
ホアン・アイン・ザライのドアン・グエン・ドゥック会長によれば、日本向けには長年にわたり安定価格での輸出を継続している。
中部高原ザライ省に加え、ラオスにも原料拠点を展開し、通年供給体制を確保している。昼夜の寒暖差が大きい高原気候はデンプンの蓄積を促し、甘みと香りを高める要因となる。
外観や耐久性も日本の厳格な基準に適合しているという。
主力以外の品目では、ナスが前年比17.72%増の1990万ドル(約31億円)、マンゴーが同13.66%増の1680万ドル(約26億円)と堅調に伸長した。
緑豆、アセロラ、パイナップル、ライチ、ココナッツなども増勢を示している。
一方、ヤムイモ、ジャガイモ、トウモロコシ、トウガラシ、ドラゴンフルーツ、ショウガは前年を下回った。
ベトナム青果協会によれば、日本市場は食品安全、トレーサビリティー、包装規格などに高い基準を課すが、品質が安定すれば高値受容度と安定需要が見込める市場である。
菊は耐久性と通年供給体制で優位性を有し、サツマイモは自然な甘みと調理用途の広さから健康志向に合致する商材である。
3品目で約半分を占める構図は、日本が熱帯果実に限らず野菜や生花にも持続的な需要を有することを示している。
ベトナム企業にとっては、高規格生産への投資と品目多様化を通じて付加価値を高め、市場シェアを維持・拡大する好機である。








































