〈写真:vov.vn〉
ベトナム北部で、自ら外性器を切断した男性が「ゴールデンタイム」と呼ばれる緊急対応時間内の顕微外科手術により救命される事例があった。
北部ランソン省に住むヌン族の男性(42)が重度の失血性ショック状態で搬送され、ハノイ市のベトドク友好病院で緊急治療を受けた。
男性は刃物で自ら外性器を切断し、鼠径部と陰嚢に深刻な損傷を負っていた。
診察の結果、両側の精索の血管束が完全に切断される極めて稀な外傷であることが判明した。
大量出血によって血圧が低下しており、迅速に処置しなければ壊死や生命の危険が高い状態であった。
病院の男性医学センターの医師団は緊急の顕微外科手術を実施し、両側の精索動脈、静脈、精管を再建した。
手術では8~10倍の顕微鏡を用いて損傷した血管や管を識別し、再接続する高度な技術が求められたという。
医師によれば、精索の血管や精管を正確に見分けて縫合する作業は極めて難しく、わずかな誤差でも手術が失敗する可能性があるとされる。
両側の精索が完全に断裂する症例は近年でもほぼ報告がないという。
精巣は生殖機能だけではなく、男性ホルモンであるテストステロンを産生する重要な器官である。
患者には既に子どもが2人いるものの、機能維持の観点からも精巣の保存は重要とされる。手術により血流が再建され、機能回復の可能性が開かれた。
男性にはアルコール性肝硬変の既往があり、日常的に酒を多く摂取していた。
医師は、過度の飲酒が中枢神経に影響し衝動的な行動を引き起こす可能性があると指摘し、重大な事故や生命の危険につながりかねないとして節度ある飲酒を呼びかけている。



































