<写真:thuonggiaonline.vn>
自動車の購入価格は所有コスト全体の一部に過ぎず、実際には維持費の負担が想定以上に膨らむ実態が明らかとなっている。
近年のベトナムでは自動車価格の低下を背景に普及が進んでいるが、初めて購入する消費者の多くは車両本体価格のみに注目しがちである。
しかし、実際には登録費やナンバー取得費などを含む「オンロード価格」が大きく上乗せされ、大都市では表示価格より最大で約1億ドン(約60万円)高くなる場合もある。
さらに割賦購入を選択した場合、一般的に車両価格の約3割を頭金として支払い、残額を長期にわたり分割返済する必要がある。
月々の返済額は一見すると軽負担に見えるものの、他の維持費と合算すれば家計への影響は決して小さくない。
使用開始後は燃料費が継続的に発生し、特に走行距離の多い利用者にとっては大きな支出となる。
また、内燃機関車では約5000kmごとの定期点検が必要であり、年間2万km走行する場合には少なくとも年4回の整備が求められる。
1回あたりの費用は約100万ドン(約6000円)とされ、年間では最低でも400万ドン(約2万4000円)程度に達する。
加えて、パンクや軽微な接触事故に伴う修理や部品交換といった突発的な支出も避けることはできない。例えばタイヤ1本の交換であっても、数百万ドンを要する場合がある。
都市部においては駐車費用も大きな負担となる。
集合住宅では月額100万ドン(約6000円)を超える駐車料金が一般的であり、勤務先や外出先での駐車費を含めると、月数百万ドン規模に膨らむ可能性がある。
このほか、車両保険は年間700万〜800万ドン(約4万2000〜4万8000円)程度が相場とされるほか、洗車や車内清掃、アクセサリー購入などの付随費用も継続的に発生する。
以上のように、自動車の購入は初期費用よりも、その後の維持・運用コストが長期的な負担となる構造であるため、購入前に総費用を十分に精査することが不可欠である。






































