<写真:znews.vn>
ベトナム最大級の資産担保融資(質屋)チェーンであるF88は、2026年の連結税引前利益目標を約1兆1330億ドン(約68億6810万円)に設定した。
2025年実績に比べて約25%の増益となり、過去最高を更新する計画である。この方針は、3月30日にハノイで開催された定時株主総会で承認された。
同社は2026年の売上高を約5兆4620億ドン(約331億993万円)と見込み、前年から約42%の増収を想定している。
主力の質入れ融資事業では、純貸出残高を約7兆5020億ドン(約454億7615万円)まで積み上げ、3割を超える拡大を目指す方針である。
経営陣は、単なる規模拡大を優先する考えではなく、市場には依然として大きな成長余地があると説明した。2025年の好業績を踏まえ、2026年はさらなる成長を狙う構えである。
一方で株主からは、事業計画が前年末時点で策定されているため、足元の地政学リスクや金利、原油価格の変動が十分に反映されていない可能性を懸念する声も上がった。
これに対し会社側は、2026年計画は複数の景気シナリオを前提に作成しており、年初以降の環境変化についても改めて点検したと説明した。
そのうえで、経済の不確実性が高まる局面では資金需要が増える傾向があるとしつつ、与信管理は引き続き厳格に運用する方針を示した。
店舗網の拡大も継続する予定である。現在949カ所ある営業拠点を、約1000カ所まで増やす計画である。
2025年には81拠点を新設しており、開設から1年以上が経過した拠点の95%超が黒字、または損益均衡に達したとしている。
資本政策では、資本金を約1兆3650億ドン(約66億7412万円)増やす案も可決された。
未処分利益や資本剰余金を活用し、既存株主に対して1対1の割合で約1億1000万株を割り当てる計画である。
あわせて、株式の上場先をUPCoMからホーチミン証券取引所へ移す方針も示した。
さらに、発行済み株式数の約20%に当たる最大2200万株超の公募増資も計画している。
発行価格は1株当たり2万2240ドン(約135円)以上とし、直近5営業日の平均株価の70%を下回らない水準に設定する。
実施時期は2026年中を想定しており、国家証券委員会の承認取得を条件とする。加えて、運転資金の充実を目的として、1株1万ドンで約440万株のESOPも発行する予定である。
これらの施策が完了すれば、資本金は現在の約1兆1010億ドン(約66億7417万円)から約2兆4670億ドン(約149億5463万円)へ拡大する見通しである。
なお、F88の2025年の税引前利益は9070億ドン(約54億9812万円)となり、前年の2倍に達したうえ、通期計画も35%上回った。









































