<写真:vietnamnet.vn>
ハノイ市は緊急の排水対策工事の完了により、市内の浸水箇所の約60%を解消し、排水能力を25~30%引き上げる見通しである。
4月19日午後、ハノイ市委員会のチャン・ドゥック・タン書記が、交通インフラおよび浸水対策事業の進捗に関する会議を主宰した。現地視察を踏まえたものである。
会議でハノイ市建設局のグエン・フィ・トゥオン局長は、現行の排水システムは都市計画の約20%しか対応できていないと報告した。
ハノイ市内の主要4流域のうち、面積77k㎡のトーリック川流域のみが比較的整備されており、他の流域では排水管、ポンプ場、調整池の整備が不十分である。
計画では、市全体で毎秒約1325㎥の総排水能力を持つ48カ所の基幹ポンプ場が必要とされるが、現在稼働中の大規模施設は9カ所にとどまり、6カ所が建設中である。
調整池も必要面積5050haに対し、現状は約1010ha(約19%)にとどまる。
こうした状況の下、2025年10月および11月の大雨では設計能力を超える降雨により、市内で220カ所の浸水が発生し、このうち91カ所は市管理、119カ所は各区・坊が管理している。
ハノイ市は対策として、10件の緊急浸水防止プロジェクトを実施している。
農業技術インフラ管理部門がポンプ場や調整池など5案件と、2件のシステム関連事業を担当する。
トゥイフオン運河の改修事業は、排水機能に加えトーリック川への補水や約300haの農地灌漑にも活用される。
また、ハノイ市インフラ技術センターはフートゥオン地区からホアンコックベト通りにかけて地下排水網とポンプ場を接続する8項目を進め、エコパークやチプトラ地区の排水を支援する。
チプチャ都市区の投資主体には、毎秒9㎥の能力を持つフートゥオンポンプ場を4月30日までに完成させるように求めている。
2025年の大雨後、都心部では新たに52カ所の浸水箇所が発生した。
ハノイ市は12の調整池にポンプを設置し、約80万㎥の調整容量を追加した。さらに6つの公共投資による調整池と合わせ、総追加容量は約140万㎥に達した。
4月30日までにすべての池で浚渫とポンプ設置を完了し、降雨前に水位を調整できる体制を整える。
局所的な浸水地点であるタンロン大通りには追加ポンプを設置したほか、ハンダ市場周辺では容量2500㎥の地下貯水槽を建設し、バットダン〜ニャホア〜ドゥオンタイン交差点の浸水軽減を図る。
さらに、ハノイ市は面積9haのチェム湖、22haのリエンマック湖の整備や、全市的な浸水警報センサーの導入も決定した。
これらにより、排水容量は約480万㎥増加する見込みである。
各事業は4月30日までの完成、6月30日までの景観整備完了を目指しており、浸水対策の強化につなげる。

































