<写真:tcdulichtphcm.vn>
クアンニン省クアンハンにおける高級ホテル・リゾートブランド「ヒルトン」の進出が、新たな高級リゾートの誕生にとどまらず、同地域の観光価値の再定義につながっている。
ヒルトンはサングループとの協業を通じ、温泉資源を国際競争力のある観光商品へと昇華させる取り組みを進める。
100年以上の歴史を持つ同ブランドは、これまでに30億人以上の宿泊客を迎え、世界で2億3500万人以上の会員を有するロイヤルティプログラム「ヒルトン・オナーズ」を構築している。
この規模はブランド力のみならず、ヒルトンのサービス基準に親しむ世界中の顧客層と直接つながる可能性を意味し、新たな観光地としてのクアンニン省にとって重要な要素となる。
クアンハンの温泉は、地中から25度以上で湧出し一定量以上の鉱物を含むという日本の基準を上回り、東京の専門家による分析では湧出温度が40度に達することが確認されている。
ヒルトン・クアンハン・オンセンリゾートは178棟のヴィラと38室の和室を備え、パブリック温泉施設を併設する。
全客室には専用温泉と温冷サウナが設けられ、共用施設中心であったウェルネス体験が客室内に取り込まれている。
また、5ベッドルームを備えるプレジデンシャルヴィラには専用鉄板焼き設備やワインセラー、マッサージルームなどが整備され、プライベート性の高い滞在を提供する。
クラブハウスにはスパ、屋内プール、24時間フィットネス、ヨガ施設に加え、日本料理レストラン「ゲンジ」などが配置され、宿泊、健康管理、飲食、ライフスタイルを一体化したサービス体系を構築している。
同省では観光・娯楽・インフラの一体的な整備が進められており、同リゾートは花火やショー、ナイトマーケットなど湾岸エリアの体験と連動する拠点として位置付けられる。
これにより年間を通じた観光魅力の強化が期待される。
一方、カインホア省南ニャチャンでは、サングループが開発する「チャーモラ・シティ」内の住宅プロジェクト「オンセン3」が注目を集めている。
約3000㎡のオンセンクラブハウスを中心に、温泉入浴や健康ケアを日常生活に取り込む設計となっている。
施設は2層構造で、温泉エリアには温冷浴槽やサウナ、屋外温泉が設けられ、上層にはスパや高級レストランが配置される。鉱泉の詳細は今後公表予定とされる。
また、建物は大開口ガラス設計により360度の眺望を確保し、クアンチュオン川やタック川、海、山並みを望む景観を特徴とする。
両プロジェクトは、温泉資源を核としたウェルネス志向の観光および居住モデルとして、それぞれ地域価値の向上を図る取り組みである。




































