<写真:tuoitre.vn>
5月中旬に入ってもベトナム南部で猛暑が続き、本格的な雨季の到来が遅れている。
南部気象水文台の予報部長レ・ディン・クエット氏によると、ここ数日、南部各地およびホーチミン市では朝から雲が少なく強い日差しが続き、午後初めには日差しが一段と強まっている。
東部では気温が36~37度、一部で38度に達し、西部でも35~36度、場所によっては37度を記録した。最低湿度は40~50%と低く、蒸し暑さが強まっている。
同氏は、5月初旬のこの時期の高温は平年並みであり、極端な異常気象ではないと説明する。
気温35~37度が「猛暑」、37~39度が「厳しい猛暑」とされるが、広い範囲では猛暑の範囲にとどまり、一部地域のみが厳しい猛暑に達している。
一方、南部では4月末から5月初めにかけて雨が見られ始めたが、これは乾季から雨季への移行期に特有の一時的な雨であり、本格的な雨季の降雨ではない。
南西季節風が安定していないため、海からの湿った空気が十分に流入せず、強い湿気の収束や持続的な雲の発達が起きにくい状況にある。
さらに亜熱帯高気圧が安定している影響で、午前中は晴天が続き、地表が強く加熱される。
午後になると雲が増えて条件が整えば雨が降るものの、短時間にとどまり、気温が高い状態での降雨となるため、体感的な蒸し暑さは解消されにくい。
風が弱く空気の流れが滞ることや、都市部では建物や舗装面が太陽熱を吸収・再放射することも、暑さを強める要因となっている。
南部で雨季入りと判断されるには、一定の降雨条件を満たす必要がある。
例えば、5日連続で総雨量が25mmを超え、うち少なくとも2日で0.1mm以上の降雨があり、その後30日間に7日以上連続して無降雨とならないことなどが基準となる。
また、開始日には5mm以上の雨があり、その後10日間で総雨量50mm以上、かつ5日以上の降雨が必要とされる。
現時点ではこれらの条件を満たしておらず、南部は依然として猛暑と散発的な雨が混在する状態が続いている。
今後は徐々に雨季へ移行する見込みだが、当面は猛暑が続くと予測されている。
12日正午頃のホーチミン市では、強い日差しの中で外出する人々が日傘や帽子、マスクなどで直射日光を避け、バス停や建物の軒下、街路樹の陰に集まる姿が見られた。
配車ドライバーや露天商、路上労働者らにとって、日陰は一時的な避暑場所となっている。
屋外で働く人々は水分補給や休憩を繰り返しながら暑さをしのいでおり、「早く雨が降って涼しくなってほしい」との声も聞かれた。


































