<写真:nld.com.vn>
ホーチミン市でドリアンの小売価格が1kg当たり4万〜6万ドン(約230〜340円)まで下落し、これまで主に輸出向けであった高品質品が市場や果物店に広く出回っている。
ホーチミン市内のボーバンキエット通り、レードゥックト通り、ファムバンドン通りなどでは、ドリアンが1kg当たり4万〜5万ドン(約230〜290円)で大量に販売されている。
前年同期の半額程度の水準であり、通行人が足を止めて購入する姿も見られる。
商人によると、前年同時期にはリ6種の小売価格は通常8万〜12万ドン(約460〜680円)、高級果物店では一部で13万〜20万ドン(約740〜1140円)に達していた。
ファムバンドン通りで商売をする小売業者は、これまで主にスイカやザボンを扱っていたが、2026年は価格が大幅に下がったためドリアンの販売を開始したという。
ドンタップ省産のRi6種は果肉が黄色く、種が小さく、甘みとコクがあることから人気を集めているほか、果実の大きさも均一で見栄えが良いとされる。
伝統市場に加え、スーパーマーケットでも価格引き下げが進み、Ri6種やモントーン種は1kg当たり6万5000〜6万9000ドン(約370〜390円)で販売されている。
2026年の市場の特徴は価格だけではない。
これまで主に輸出向けであったA・B級(果肉4〜5房)の高品質ドリアンが、市場や小売店、スーパーで一般的に販売されている点である。
レードゥックト通りの果物店では、1日当たり700kgから1トンのドリアンを仕入れており、小売客や小規模卸先に販売している。
例年は高価格のため輸出に回ることが多かった高品質品が、2026年は国内市場で広く流通しているという。
仲買業者も輸出の停滞を受けて国内市場への転換を進めている。
メコンデルタ地域の集荷業者は、例年は1日5〜10トンを輸出企業向けに販売していたが、5月初旬以降は輸出案件の停滞により、ホーチミン市やハノイ市、ダナン市の取引先への販売が中心となっていると述べた。
ベトナム青果協会によると、価格下落の主因は、中国向け輸出の停滞と収穫期による供給増加が重なったためである。
加えて、検査時間の長期化により企業の買い付けが抑制されたことも影響した。
一方、ここ数日で市場は回復の兆しを見せている。
検査能力の強化により通関が円滑になりつつあることが背景にあると、ドンタップ・ドリアン協会の会長は述べた。
また、複数地域で供給が減少し始めていることから価格は再び上昇傾向にある。
メコンデルタ産ドリアンは収穫期の終盤に入り、東南部地域は新シーズン入りを控える。
さらに、タイ産ドリアンも主力シーズンの終盤に差し掛かっており、中国市場での競合供給が減少している。
ベトナム青果協会は、これを受けてベトナム産ドリアンが中国市場でシェアを回復する機会になるとの見方を示した。



































