<写真:nld.com.vn>
ベトナム南部ドンナイ省で野生ゾウの子どもが深い穴に転落した事故を受け、同省人民委員会委員長は保護対策の強化を求める緊急指示を出した。
ドンナイ省は5月23日、農業環境局やドンナイ自然文化保護区、関係地方当局に対し、域内における野生ゾウ保護の指導強化を求める文書を発出した。
保護区に対しては、深い穴や放置された井戸の埋め戻しを急ぎ、人や野生動物の通行の安全確保を徹底するように指示した。
また、チーアン坊およびフーリー、タインソン、ダックルア、タライ、タンロイの各村では、野生動物保護の即応チームに対し責任意識の向上と任務遂行の徹底を求めた。
突発事案への住民支援や、野生動物の事故発生時の救助活動も継続する。
農業環境局は林業・森林警備当局と連携し、即応チーム向けの専門訓練を実施する。特にゾウ出没時の住民対応に関する技能強化を図る。
今回の事故は5月13日午前5時25分頃、住民からの通報で発覚した。
ドンナイ自然文化保護区内のマンゴー農園で、約3歳の子ゾウが深さ約3mの穴に転落しているのが確認された。
保護区は重機を動員し、チーアン坊当局などと連携して救出作業を実施した。
約3時間後の同日午前8時頃、子ゾウは健康状態に問題なく救出され、自力で森林へ戻った。その後、群れに合流するまで行動の監視が続けられた。
保護区によると、使用されていない深い穴や井戸は78カ所確認されており、人や野生動物への危険性が指摘されている。
一方、同省は5月7日、フーリー村における電気柵の効果検証と野生ゾウの侵入防止策の検討も指示している。
年初から4月25日までに、ゾウによる農作物被害は204件確認されている。
フーリー村当局は、ゾウの出没頻度が増加し、住民の生活や農業活動に大きな影響が出ていると報告している。
4月18日には、ゾウが電気柵を越えて村役場や学校の背後に出現し、住民や児童に危険が及ぶ事例も発生した。
このため同村は、ドンナイ省当局に対し、農作物被害の防止と住民の安全確保に向けた適切な対策の早期実施を求めている。




































