<写真:nld.com.vn>
仕事のプレッシャーや慢性的な睡眠不足、極端なダイエットが影響し、ベトナムで脱毛や薄毛の症例が増加し、若年層にも広がっている。
ある病院では毎月1000人以上が脱毛を訴えて受診しており、その数は増加傾向にある。
特に20~30代の患者が増えており、洗髪時に大量に髪が抜ける、分け目が広がる、頭頂部の地肌が目立つといった症状で来院するケースが多いという。
ハノイ市の23歳男性は、額の生え際がM字状に後退した状態で受診した。
男性は男性型脱毛症の遺伝的要因に加え、強い仕事のストレスと長期間の夜更かしの習慣があり、現在は薬物療法と複数の治療法を併用して進行の抑制と発毛促進を図っている。
医師によると、長期的なストレスや睡眠不足によりコルチゾール濃度が上昇し、毛髪の成長サイクルが乱れることで、毛包が早期に休止期へ移行し、大量の脱毛を引き起こす。
また、急速な減量を目的とした極端な食事制限も要因の1つである。毛髪は代謝が活発な組織であり、栄養不足に敏感である。
タンパク質や鉄、亜鉛、ビタミンが不足すると、栄養は心臓や肝臓、肺などの重要臓器に優先的に供給され、毛包への供給が後回しとなる。
その結果、数カ月で髪は乾燥し、切れやすくなり、脱毛が進行する。酸化ストレスによって毛包の色素細胞が損傷し、早期の白髪が生じる場合もある。
さらに、遺伝的要因、特に男性型脱毛症は、家族歴がある場合、思春期から発症することもある。
医師によると、1日あたり50~100本の脱毛は正常範囲であえるが、それを超える場合や、洗髪・ブラッシング時に束状に抜ける場合は注意が必要である。
かゆみや発赤、フケ、痛みを伴う場合は、早期に皮膚科を受診すべきであるとしている。
治療については、従来の外用薬や内服薬に加え、個別化医療が進められている。
低出力レーザー(LLLT)や多血小板血漿(PRP)、JAK阻害薬などの活用が広がっており、毛包の回復や発毛促進を目的とする。
毛包が完全に破壊された場合や内科的治療が効果を示さない場合には、植毛が最終的な選択肢となる。
一方で、SNS上にあふれる「短期間で発毛する」といった広告について、同医師は注意を呼びかける。
自然な毛髪の成長は月約1cmであり、実際の治療効果が現れるまでには少なくとも3~6カ月を要する。
不明確な製品は接触皮膚炎や頭皮の刺激を引き起こし、脱毛を悪化させる可能性があるほか、適切な治療機会を逃す恐れがある。
若年層の脱毛や薄毛を防ぐには、十分な睡眠、ストレス管理、バランスの取れた食生活の維持に加え、過度なヘアスタイリング剤の使用を控えることが重要である。




































