<写真:congluan.vn>
ベトナムで若者の初回性行為年齢の低下傾向が進む中、保健省はすべての中等・高校などで性教育を導入する方針を打ち出した。
同省によると、2024年の国家健康調査では、ベトナムの青少年の初回性行為の平均年齢は18.7歳である。一方で、性行為の「低年齢化」の傾向が一層顕著になっていると指摘する。
性行為時の安全対策は依然として不十分であり、初回時に避妊手段を使用した割合は約54%にとどまる。早期に性行為を経験する層では、コンドーム使用率も低い。
また、思春期の出生率は2019年から2024年にかけて、女性1000人当たり35人から30人へと緩やかに減少した。
中絶率も減少傾向にあるものの、2022年の2.12%から2024年最初の9カ月で1.36%へ低下したが、目標の1%未満を上回っている。
性感染症のリスクも高まっている。15〜29歳が新規HIV感染の約50%を占め、若年男性の同性間性的接触者に感染が集中する傾向がある。
梅毒や淋病なども若年層で急増しており、ホーチミン市皮膚科病院では2021年から2023年の間に患者数が倍増した。
一方で、若者の医療サービスへのアクセスは限定的であり、信頼できるサービス提供先を把握している割合は20〜30%未満にとどまる。少数民族や移住労働者で特に低い。
こうした状況を踏まえ、保健省は2026〜2030年の青少年向け生殖・性の健康ケア計画を策定中である。
2030年までに15〜24歳の85%が望まない妊娠や性感染症の予防について正確に理解することを目標に掲げる。
具体策として、すべての中学校・高校および職業教育機関で性教育や生殖・性の健康に関する内容を正課または課外活動として導入する。
また、民族寄宿学校の50%で関連教育を実施する方針である。
さらに、座談会や同世代グループ、課外活動、短編動画、デジタルアプリ、匿名相談チャットボットなど多様な手法を活用する。
正確な情報提供やオンライン相談、医療機関の位置情報を統合した国家デジタル基盤の構築も検討する。
医療提供体制では、2030年までに公的医療機関の50%を青少年に配慮した基準に適合させる。
各施設にはプライバシーを確保した専用スペースの設置や、偏見のない相談体制の整備を促す。
加えて、工業団地での診療モデルや移動医療チームの導入、学校内での心理相談と生殖健康ケアの連携なども進める。
コンドームや現代的避妊法へのアクセス拡大も図り、2030年までに15〜24歳女性の避妊ニーズの80%を満たすことを目指す。
同計画は2026年から2030年まで全国で実施される予定である。





































