<写真:thanhnien.vn>
ハノイ市内の民間医療機関や薬局686施設が、条件を満たさないまま営業許可を得るため、仲介者を通じて計約38億ドン(約2295万円)を支払い、保健局職員らが不正に許可を与えていた事件が明らかになった。
ハノイ市人民裁判所は、同市保健局の民間医療・薬事管理部門で発生した贈収賄および仲介に関する事件で、被告16人の審理を予定していたが、追加捜査のため検察に差し戻した。
起訴されたのは、同部門の元部長グエン・バン・ドゥック、元副部長トー・トゥ・アイン、チャン・ティ・バック・トゥエットら計8人の元幹部・職員と、同局の運転手ドー・ゾアン・ティエンで、いずれも収賄罪に問われている。
このほか元職員2人と仲介者5人が贈賄仲介罪で起訴された。
捜査によると、不正は2019年から2024年にかけて継続していた。
営業条件を満たさない医療施設や薬局の経営者が、仲介者に連絡し、1500万〜7000万ドン(約9万1000〜42万3000円)を支払うことで許可取得を図っていた。
診療所の開設許可では最大7000万ドン(約42万3000円)が支払われていた。
仲介者は担当職員と結託し、違反項目の削減や見逃し、改善方法の指示などを行い、審査を通過させていた。
医薬品分野では、医薬品の不適切な保管や価格表示不備などの違反が見逃されていた。
診療分野では、歯科や産婦人科などの専門クリニックに対し、人員不足や設備不備、面積基準未達などの問題があっても、3500万〜1億2000万ドン(約21万1000〜72万5000円)の支払いにより許可が下りていた。
事件では、審査団の運転手や窓口担当職員も資金の受け渡しに関与していた。運転手は仲介者から資金を受け取り、審査前に職員へ渡す役割を担い、一部を着服していた。
元窓口職員は1回あたり50万〜100万ドン(約3000〜6000円)の報酬を受け取り、総額1億8000万ドン(約109万円)を受領したとされる。
幹部らは仲介者から総額約14億ドン(約846万円)を受け取っていたとされ、副部長トー・トゥ・アインはそのうち13億ドン(約785万円)超を受領し、79回にわたり運転手経由で資金を受け取っていた。
仲介者らは686施設から計86億7000万ドン(約5237万円)を受け取り、このうち約8億5000万ドン(約513万円)を手元に残していた。
中でもグエン・ティ・ビックとブイ・ラン・アインの2人は473施設から計52億ドン(約3141万円)を受け取り、他の仲介者や職員へ資金を分配していた。
捜査当局は、一連の行為が国家の管理機能を弱体化させ、基準未達の医療施設が市場に参入する状況を招いたと指摘している。
一方、過去の部門責任者2人については、違法行為を認識せず利益も受けていないとされ、刑事責任は問われなかった。
また、関連機関の職員約30人は少額の謝礼を受け取っていたものの、意思決定権がなく関与の程度が限定的として起訴されなかった。
さらに、金銭を支払った医療施設側についても、手続き上の不利益を避けるための受動的行為であり、捜査への協力があったとして刑事責任は問われていない。






































