<写真:doanhnghieptiepthi.vn>
ベトナムの採用市場は世界で最も前向きな見通しを持つ上位10市場に入りつつ、企業は世界経済の不確実性を背景に慎重姿勢を強めている。
人材サービス会社マンパワーグループの最新調査によると、2025年第3四半期の純雇用見通し指数(NEO)はプラス28%となった。
ベトナムはアジア太平洋・中東地域で3位、世界42市場中で10位に位置する。
一方で前期比では19ポイント低下しており、年初の積極採用からコストや人材効率を重視する段階への転換がうかがえる。
調査対象の265社のうち、49%が採用増を見込み、27%が現状維持、21%が削減を計画する。
マンパワー・ベトナムのグエン・トゥー・チャン社長は、エネルギーコストの上昇や世界的な不確実性の中で企業が人員計画の調整を進めていると指摘した。
業種別では、ITサービスを含むテクノロジー分野がNEO50%で首位となり、国家のデジタル化推進に伴う需要拡大が背景にある。
商業・物流分野も前期比26ポイント増と大幅に改善し、域内サプライチェーンにおける重要性の高まりと越境取引の回復を反映した。
企業規模別では従業員50〜249人の中堅企業が最も活発で、NEOは39%に達した。地域別では南部が33%と全国平均を上回り、採用をけん引している。
採用基準では人工知能(AI)の活用能力が重要性を増している。
企業の約70〜75%がAIツールやスキル研修を生産性向上の鍵と認識し、83%がAI活用能力を持つ人材に対して高い報酬を提示する意向を示した。
南部ではこの割合が88%に達する。ITやデータ、顧客サービスなどの専門スキルに加え、適応力などのソフトスキルも重視されている。
一方、採用削減を見込む企業の54%が主因としてマクロ経済の不安定性を挙げており、世界平均の37%を大きく上回る。
ベトナム企業が外部環境の変動に敏感である実態が浮き彫りとなった。




































