<写真:vtv8.vtv.vn>
未熟なライチに含まれる天然毒素が、空腹時の摂取により急性中毒や低血糖、さらには脳障害を引き起こす可能性があることが明らかになっている。
医学誌「ランセット」に掲載された研究によると、インド最大のライチ産地ムザッファルプルでは収穫期に、多数の子どもが急性神経症状を発症し、昏睡や死亡に至る例が確認された。
疫学調査の結果、これらの児童には低血糖、ライチの大量摂取、夕食の欠食という共通点があり、ライチ中毒が原因と結論付けられた。
医師は、いわゆる「ライチ病」は空腹時にライチを食べることで起きる急性中毒であると説明する。
未熟な果実にはヒポグリシンAとMCPGという2種の毒素が含まれており、これらは脂肪代謝を阻害し、肝臓による糖生成機能を抑制する。
その結果、血糖値が維持できなくなり、重度の低血糖が急性脳症を引き起こす恐れがある。
特に子どもは肝臓に蓄えられる糖が少なく、解毒機能も未発達であるためリスクが高い。
空腹時には体内の糖が枯渇しており、その状態で大量のライチを摂取すると、血糖を補う機能が完全に失われる可能性がある。
医師らは安全にライチを食べるための原則として、空腹時の摂取を避けること、未熟な果実を食べないこと、摂取量を制限することの3点を挙げる。
適切な摂取の目安として、成人は1日10~15個、子どもは1回5個以内とするように推奨している。






































