<写真:thanhnien.vn>
非常に強いエルニーニョの発生確率が63%に達したことを受け、水利部門は来季の乾季に備え、2026年の雨季における貯水計画の策定を進めている。
国家水文気象予報センターによると、エルニーニョはすでに形成されており、今後数カ月でさらに強まる見通しである。
2026年11月から2027年1月にかけて、非常に強いエルニーニョが発生する確率は63%とされ、実現すれば2015~2016年以来の強い現象の1つとなる可能性がある。
農業環境省傘下の水利施設管理・建設局で運用管理・灌漑を担当するグエン・マイン・フン氏は、不確実性が残る中で最も重要な対策は雨季を最大限活用した貯水であると指摘する。
「2026年の雨季から可能な限り多くの水を蓄える必要がある。これは次の乾季における干ばつや水不足、塩水侵入に主体的に対応するための最も重要な手段である」と述べた。
同省は各地方に対し、干ばつ、水不足、塩水侵入への対応シナリオをリスク水準毎に策定するように要請した。
予測と水資源の配分に基づき、水利用計画の策定、作付け時期の調整、水不足リスクの高い地域における生活用水供給の準備が求められている。
干ばつが高水準または極端な場合には、生活用水の確保と高付加価値作物への水供給の維持が最優先とされる。
水源が不足する場合、一部地域で生産を停止することも検討され、農家の損失軽減を図る。また、作物転換や節水灌漑、緊急給水の措置も準備される。
一方で、水利部門には最大限の貯水と豪雨・洪水時の施設安全確保を両立させる課題もある。
水利施設管理・建設局のグエン・ホン・カイン副局長は「貯水を進めつつも施設の安全を確保し、極端な降雨や洪水に対応する運用が求められる」と述べた。
現在、多くの地域で貯水量は平年を上回っている。
北部は設計容量の約65.4%で平年比7%増、北中部は54%で3%増、南中部沿岸は58%で3%増、東南部は49.3%で10.5%増となっている。
ベトナムは2015~2016年に記録的なエルニーニョを経験し、広範囲で深刻な干ばつと塩水侵入が発生した。
メコンデルタでは40万ha以上の稲や作物が被害を受け、多くの世帯が生活用水不足に直面し、中部では多数の貯水池が過去最低水位まで低下した。
フン氏とカイン氏は、単年の干ばつよりも複数年にわたる水不足の累積を最大の懸念と指摘する。
フン氏は「強いエルニーニョよりも長期化するエルニーニョの方が深刻である。毎年の小さな不足が積み重なり、大きな水不足につながる」と述べた。









































