<写真:tuoitre.vn>
ハノイ旧市街で知られる老舗フォー店「フォー・ザー・チュエン49Aバットダン」が、ブランドとして初めて海外進出し、オーストラリアで店舗を開業した。
同店はハノイ市において、来店客が行列に並び、自ら料理を運ぶ従来型の提供スタイルを維持していることで知られる。
こうした形式にもかかわらず、3代にわたり受け継がれてきた伝統の味により、常に多くの客でにぎわっている。
店主のグエン・スアン・タン氏とコー・ティ・タイン・スアン氏は2026年7月初旬、オーストラリアでの開業式出席を前に取材に応じ、家族とともに築いてきたフォーへの思いを語った。
店の味は父であるコー・ニュー・チエウ氏から受け継いだもので、牛骨と牛肉を長時間煮込んだ出汁にネギやショウガ、伝統的な魚醤を合わせたシンプルな構成が特徴である。
化学調味料やシナモン、八角などの香辛料は使用せず、食事時にもレモンやニンニク漬け酢は提供しない。
食材は長年取引のある仕入れ先から調達し、付け合わせの揚げパンも特定の店舗からのみ仕入れている。調理は主にタン氏が担い、店舗運営も家族中心で行ってきた。
また同店は、夏季に1カ月間の休業を設け、従業員に給与を支給したまま休暇を与える慣習を維持している。
テト(旧正月)期間中も、牛肉価格の上昇に伴い営業を停止し、価格転嫁を避ける方針を取っている。
今回オーストラリア・メルボルンで開業した店舗は、同ブランドの独占フランチャイズとして2026年7月3日に開業した。
所在地はメルボルンのロンズデール通り197番地で、今後は他都市への展開も計画されている。
現地ではベトナム系住民に加え、日本や韓国、中国などアジア系の客層や現地客も視野に入れる。
運営側は、海外展開においては味の再現性と品質の一貫性、現地市場への適応が重要であるとし、ブランド管理や運営体制の整備が不可欠であると指摘している。

































