<写真:tuoitre.vn>
ハノイ市保健局における民間医療・薬事管理部門を巡る収賄事件の公判で、同部門の元副室長トー・トゥ・アイン被告は、受領した金銭は専門的助言への「感謝」であると主張した。
ハノイ人民裁判所は7月9日、同事件に関与した贈賄・収賄および仲介の罪に問われた被告16人の審理を続けた。
このうち11人は同局の元職員であり、同部門からは元室長グエン・バン・ドゥック、元副室長のアイン被告およびチャン・ティ・バク・トゥエット被告ら計8人が起訴されている。
起訴状によると、アイン被告は審査団長としての立場を利用し、違反を見逃して条件を満たしていない複数の診療所に新規または更新の営業許可を与える見返りとして、13億ドン超(約800万円超)を受領したとされる。
また仲介者を通じ、自身や運転手名義の口座で資金を受け取っていたと認定されている。
一方、同被告は法廷で、受領額は1億6600万ドン(約102万円)にとどまるとし、これが賄賂に当たるとの告発を否認した。
長年の経験を背景に、歯科診療所などから施設配置や設備、書類整備について助言を求められ、複数回現地で指導を行ったと説明した。
「労力に対する感謝として後から送金されたもので、許認可と引き換えではない」と述べた上で、「何度も断ったが、付き合いで受け取った」と供述した。
これに対し裁判長は、公務執行中の職員が自ら審査・許認可を担当する対象から金銭を受け取ることは、名目にかかわらず認められないと指摘した。
検査や指導は職務の一部であり、個人的な有償サービスに転化することはできないとし、審査過程での金銭授受は公務の客観性を損なうと強調した。
審理の中で、アイン被告は違反を認識したと述べ、被害回復として11億5000万ドン(約709万円)を自主的に返納したと明らかにした。
起訴状によると、2019年から2024年にかけて、同部門の複数の職員が許認可手続きの迅速化や違反の見逃しの見返りに賄賂を受領していた。
計686の診療所や薬局などが仲介者を通じて資金を提供し、薬局で1500万〜2000万ドン(約9万3000〜12万3000円)、診療所で6000万〜7000万ドン(約37万〜43万円)の「許可取得費用」が支払われていたとされる。
仲介者が集めた総額は約8億6000万ドン(約530万円)で、このうち3億8000万ドン(約234万円)超が同局職員への賄賂に充てられた。
アイン被告はそのうち13億ドン超(約800万円超)を受領したとされ、運転手名義口座を通じた間接的な受領は79回に及ぶと認定されている。
捜査当局は、申請受理から審査、許認可に至る手続きが「非公式な有料サービス」として運用されていたと結論付けている。

































