〈写真:thanhnien.vn〉
ベトナムでは標識が設置されていなくても、法律により駐停車が禁止される場所があり、違反すれば処罰の対象となる。
多くの運転者は「禁止標識がなければ停車・駐車できる」と考えがちであるが、この認識は交通違反につながりやすい。
実際には、視界確保や交通妨害の防止、事故リスク低減のため、標識がなくても駐停車を禁じる場所が多数定められている。
2025年1月1日に施行された道路交通秩序・安全法2024によれば、一方通行道路の左側や見通しの悪いカーブ、坂の頂上付近では駐停車が禁止される。
また、橋の上(交通規制で許可される場合を除く)や高架下の禁止区域でも同様である。
同一方向に停車・駐車している車両の横に並び駐車する行為も違反とされる。
さらに、狭い道路では対向車線側に駐車している車から20m以内、各方向1車線のみの道路では40m以内での駐停車も認められない。
歩行者関連区域や交差点付近でも規制は厳しく、横断歩道上や交差点内および交差点端から5m以内では駐停車は禁止される。
バス停や送迎地点、機関・団体の出入口およびその両側5メートル以内も対象である。
このほか、車線が1本しかない道路区間や鉄道の安全範囲内、交通標識や信号機の視認を妨げる位置での駐停車も禁止されている。
バス専用レーン、排水口や通信・高圧電気設備の開口部、消防車の給水地点なども例外ではない。道路や歩道上での違法駐停車も、標識の有無にかかわらず処罰対象となる。
なお、「停車」は乗降や荷物の積み下ろしなどのための一時的な停止を指し、運転者は原則として車両を離れてはならない。
「駐車」は時間の制限なく車両を停止させる状態であり、離車時にはブレーキ操作など安全措置が求められる。
違反時の罰金は一般的に80万〜100万ドン(約4700〜5900円)程度で、危険性の高い場所ではさらに高額となる場合がある。
運転者がこれらの規定を正しく理解することが、交通秩序の維持と事故防止につながる。





































