<写真:znews.vn>
タイニン省で小学生の男児が同級生とのトラブルから頭部をはさみで刺され、重篤な脳出血を起こして緊急手術を受けた。
ホーチミン市小児病院のグエン・ミン・ティエン副院長によると、患者のP.H.T.(11)は地元病院から搬送され、左頭頂部の開放性頭部外傷と脳出血の診断で受け入れられた。
家族の説明では、入院当日の午前9時30分頃、小学校で同級生と口論となり、もみ合いの中で相手がかばんに入れていた先のとがったはさみを取り出し、男児の左前頭部から頭頂部にかけて刺したうえ、右胸を殴打したという。
受傷直後、男児は意識があり頭部からの出血のみで嘔吐はなかったため、教師が近くの医療施設で縫合処置を受けさせた。
しかし帰宅後約30分で倦怠感と嘔吐が出現し、急速に意識障害、けいれん、チアノーゼが進行したため、家族が地元病院へ搬送した。
同病院では気管挿管による呼吸管理、脳浮腫やけいれんの治療が行われ、CT検査で開放性頭部外傷による脳出血が確認されたため、同市小児病院へ緊急転院となった。
入院時、男児は昏睡状態で全身けいれんを呈し、人工呼吸管理下で酸素飽和度は90%、血圧は100/75mmHgであった。
右胸や左上肢には複数の打撲痕があり、血液検査ではヘマトクリット値が26%に低下していた。
頭部CTでは、左前頭・頭頂部の脳実質およびほぼ全脳室系に及ぶ急性出血、脳浮腫、脳内気腫が認められた。さらに前頭骨の陥没骨折と複数の骨片が脳内に深く入り込んでいた。
医師団は直ちに集中治療と輸血、抗ショック治療、昇圧薬投与、脳浮腫およびけいれんの管理を行い、脳神経外科チームと協議のうえ緊急手術に踏み切った。
手術では左前頭・頭頂・側頭部の開頭を行い、陥没骨折部を処置した。
硬膜の断裂と脳実質の著しい損傷が確認され、脳内から約50gの血腫を除去、脳室内も洗浄して残存血腫を取り除いた。
頭蓋内外および脳内から除去した血腫は合計約80gに上った。その後、脳室ドレナージを留置し閉頭した。
術後は外科集中治療室で脳浮腫やけいれんの管理、電解質および酸塩基平衡の調整が続けられた。
治療中に発熱が出現し、検査で感染が確認されたため、グラム陽性菌、陰性菌、嫌気性菌に対応する広域抗菌薬へ変更された。
約1か月にわたる集中治療の結果、男児の状態は大きく改善し、意識は回復、けいれんも消失した。
自発呼吸が可能となり人工呼吸器から離脱、ドレーンも抜去され、現在はリハビリテーションと心理的支援を受けている。
ティエン副院長は、家庭での対人関係の教育や暴力行為の防止を呼びかけるとともに、保護者が子どもの行動変化に注意を払い、危険物の持ち込みを防ぐ必要性を指摘した。
また、学校と家庭が連携し、児童間のトラブルを早期に把握し対応する重要性を強調した。


































