<写真:thanhnien.vn>
ベトナムでは少子化の進行により人口構造の転換が加速している。
統計局が2025年末に公表した2024~2074年の人口予測では、平均的な出生率の想定では人口増加率は2026~2030年に年平均0.66%となった後に低下を続ける。
そして、2060年に人口増加率が0%となり、2061年から人口減少局面へ移行すると予測している。
現在の人口は約1億200万人超で、東南アジアでは3番目の規模である。
予測は女性1人当たりの出生数を1.85人とする前提に基づくもので、出生率が1.45人まで低下した場合には人口減少の開始時期は2051年へ10年前倒しされる。
一方、出生率を2.01人で維持できれば、人口は2074年まで増加を続ける見通しである。
高齢化も急速に進む見込みで、ベトナムは現在の「高齢化社会」から、65歳以上の割合が14%に達する2034年に「高齢社会」へ移行すると予測されている。
この段階は2049年まで続き、2050~2074年には65歳以上の割合が21%を超える「超高齢社会」の人口構成になる見通しである。
出生率は2025年に女性1人当たり1.93人と前年の1.91人からわずかに回復したものの、人口維持に必要とされる2.1人を依然下回る。
地域差も大きく、ホーチミン市は1.51人と全国最低水準である一方、ディエンビエン省は2.91人と最も高い。
全国では11省・市が2人未満、19省・市が2.2人を上回る出生率となっている。
ベトナムは2007年に生産年齢人口が従属人口の2倍を超える「人口ボーナス期」に入ったが、この期間は2036年に終了する見込みである。
2019年時点の予測より終了時期は3年早まり、2034~2036年には人口ボーナス期と高齢社会入りが重なることになる。




































