<写真:イメージ画像>
マレーシア・デジタル経済公社(MDEC)の報告書によると、ベトナムは約200のアニメーションスタジオを擁し、調査対象となった東南アジア6カ国で最多となった。
一方で、独自の知的財産(IP)の育成や海外市場への展開が十分に進まず、国際競争力を持つ大作の創出が引き続き課題となっている。
報告書では、2025年の東南アジアのアニメーション市場規模は約12億4000万ドル(約2015億円)と推計され、ベトナム市場は約2億310万ドル(約330億円)で、マレーシア、シンガポールに次ぐ規模とされた。
2021~2025年の年平均成長率は7.1%と見込まれている。スタジオ数はベトナムが約200で、マレーシアの156、インドネシアの150、タイの127を上回った。
MDECは、ベトナムの強みとして、競争力のあるコストを背景に海外向けアニメ制作の受託事業が発展している点を挙げる一方、商業的価値の高い独自IPへの投資拡大が必要であると指摘した。
「Wolfoo」「チャン・クイン・ニー」「デー・メン」「Thỏ Bảy Màu」などの作品は、自社ブランド育成の取り組みとして紹介されている。
ベトナムのアニメーションは1950年代後半に始まったが、長年にわたり国営機関が中心となり、年間10~15本程度の短編作品を制作してきた。
市場化が進んだ現在も、資金不足や質の高い脚本、人材の不足が国際競争力のあるIP創出を妨げる要因とされる。
また、業界向けの支援策は依然として限られているものの、2024年にはSconnectが新規IP開発や海外配信事業者との連携を支援するアニメーション投資基金を設立した。
6カ国計1400人を対象とした調査では、ベトナムの回答者の85%がベトナム語吹き替え版での視聴を好み、英語版(46%)や日本語版(22%)を大きく上回った。
また、71%がベトナム製アニメを映画館や動画配信サービスで有料視聴する意思があると回答した。
報告書は、国内需要は大きな障害ではなく、安定した品質の作品を継続的に制作し、幅広く流通させる体制の構築が今後の課題であるとしている。



































