<写真:イメージ画像>
大腸がんで放射線治療を受けていたハノイ市がん病院の55歳の男性患者が、犬肉を食べた翌日に止まらない眼の出血や消化管出血を発症し、重度の凝固障害で救急搬送された。
診療の結果、摂取した犬肉に殺鼠剤が混入していた可能性が判明し、抗ビタミンK系殺鼠剤による中毒と診断された。
男性は2026年2月から大腸がんの治療を受けており、治療の合間に家族が高たんぱく食品として犬肉を用意した。
食後1日で眼からの出血が止まらなくなり、その後は暗赤色の血便も認められた。
地元の病院で3日間治療を受けたが改善せず、大量出血と重度の凝固障害を伴う状態でハノイ市がん病院へ搬送された。
医師らは、出血の経過が放射線治療中の患者に通常みられる症状と一致しないことに着目し、患者と家族への聞き取りを重ねた。
その結果、食べた犬肉が殺鼠剤に汚染されていた可能性が浮上した。
臨床症状と凝固検査の結果を合わせて判断し、抗ビタミンK系殺鼠剤による中毒が凝固障害を引き起こし、出血が長時間続いたと診断した。
患者には高用量のビタミンKに加え、赤血球製剤や新鮮凍結血漿などを投与し、凝固機能の回復と失血への対応を行った。
適切な治療により出血は次第に抑えられ、凝固機能も改善し、5日間の集中治療後に容体は安定したため、予定どおりがん治療を再開するため放射線治療病棟へ戻った。
病院は、がん患者は免疫力が低下し専門的な治療を受けていることから、栄養価だけでなく食品の安全性にも十分注意する必要があると指摘した。
由来が不明な食品や化学物質に汚染された食品は重い合併症を招く恐れがあるため、安全性が確認された食品を選び、「滋養に良い」と言われる食品を自己判断で摂取しないよう呼びかけている。
また、食後に出血が続く、皮下出血、眼の出血、血便などの異常が現れた場合は、速やかに医療機関を受診するよう求めている。





































