<写真:イメージ画像>
ホーチミン市で65歳の男性が庭仕事中、高さ約5mのヤシの木から落下した実が右目を直撃した。
重度の眼外傷によって水晶体や網膜を損傷し、右目の視力を完全に失った。
男性は事故後、右目の充血や痛み、かすみを自覚し、市販とみられる点眼薬を使用したものの症状は改善せず、視界はさらに悪化した。
受診時には右目の網膜剥離と硝子体出血、外傷後の膨隆した白内障に加え、眼圧は正常値の11~21mmHgを大きく上回る56mmHgまで上昇していた。
右目は光を感じることもできず、視力の回復は見込めない状態であった。
診察したタムアン総合病院によると、強い衝撃で眼球が急激に変形すると網膜が裂け、硝子体内に出血して急激な視力低下や失明につながることがある。
このような外傷は24~72時間以内の緊急治療が必要であるが、男性は受診が遅れたため、右目の視力は回復不能となった。
高齢者では加齢に伴い水晶体が白濁し始めていることが多く、外傷によって白内障が急速に進行し、水晶体が膨張して房水の流れを妨げることで急性閉塞隅角緑内障を引き起こす場合がある。
こうした膨隆白内障は手術の難易度が高く、眼内組織の損傷や術後合併症の危険性も高まるという。
男性はまず点眼薬で眼圧を安全な水準まで下げた後、損傷した水晶体を取り除く白内障手術を受けた。
ただし、視力回復の見込みがないため人工水晶体は挿入せず、手術は痛みの軽減と高眼圧による合併症の予防を目的として実施された。
術後1週間の再診では創部の回復は順調で、痛みや流涙も改善した。
医師は頭部や顔面、眼の周囲を打撲した場合は症状が軽くても早期に眼科を受診し、屋外作業などでは保護眼鏡などの防護具を着用するよう呼びかけている。










































