<写真:tuoitre.vn>
2026年のテト(旧正月)商戦では、国内外旅行の需要が大きく拡大しており、高級ホテルの稼働率は上昇し、主要観光地では5つ星クラスの満室が相次いでいる。
9連休という日程上の余裕を背景に、旅行者の志向は滞在型・高付加価値型へと一段と鮮明になっている。
旅行大手Vietravelによれば、今季の販売構成は国内42%、海外58%でほぼ均衡している。
日程は4~6日間が主流であり、在外ベトナム人の帰省を兼ねた旅行需要は前年同期比約30%増と大きく伸長した。取扱客数は全体で約20万人に達する見通しである。
航空需要の拡大も顕著で、旅行予約サイトTrip.comの集計によると、テト期のベトナム発着需要は前年同期比で国内線が77%増、国際線が67%増となり、東南アジアで最も高い伸び率を示した。
宿泊施設の選好では5つ星ホテルが51%、4つ星が30%を占め、3つ星以下は19%にとどまるなど、高価格帯への集中が進んでいる。
国内では海浜リゾートや気候が穏やかな地域が人気を集めている。フーコック、ダナン、ニャチャン、ダラットなどが堅調である。
とりわけフーコックでは4~5つ星ホテルがほぼ満室となり、高速船や航空便の増便が進められている。
フーコック国際空港のテト期発着便数は前年より約5割増加し、ピーク日には1日80便超を見込む。
中部ダナンでは期間中に1500便超の到着が予定されており、4~5つ星ホテルの客室稼働率は80~90%に達する見通しである。
花火や春祭りなど都市型イベントを前面に打ち出し、滞在需要の取り込みを図る。
世界遺産都市ホイアンでは自動券売機や多言語ガイドを導入し、受け入れ体制の高度化を進めている。
南中部ニャチャンでは年末からの前倒し需要が拡大しており、短期の保養型・文化体験型旅行が主流である。
中南部のダラットとファンティエットを結ぶ広域連携策「一つの旅程・二つの目的地」も効果を上げており、テト前後2週間で100万人の誘客を目標に掲げている。
海外方面ではタイ、韓国、日本、中国などアジア近距離が主軸であるが、米国や欧州など長距離商品の販売も伸びている。
旅行各社は従来の「詰め込み型」から「ゆとり重視」へと商品設計を転換し、文化体験や食、ウェルネスを組み込んだ高単価商品の拡充を進めている。
地方当局は価格表示の適正化や安全対策の徹底を図り、過度な値上げや客引き行為には厳正に対処する方針である。
需要拡大が続く中、質を軸とした観光競争は一段と激しさを増している。



































