<写真:nhandan.vn>
ベトナムの労働市場は2026年第2四半期に入り、採用需要が急速に拡大している。
人材サービス大手マンパワーグループの調査によれば、同国の純雇用見通し指数(NEO)は47%に達し、世界42市場中4位、アジア太平洋・中東地域では3位と、国際的にも高い水準を示している。
本調査は約4万1700社を対象に実施され、ベトナム国内では260社が回答した。
そのうち63%が人員増を計画し、21%が現状維持、16%が削減を見込んでおり、採用意欲の強さが際立っている。
一方で、企業行動は二極化しており、事業拡大に伴う採用増が進む一方で、組織の効率化や再編に伴う人員削減も同時に進行している。
業種別では、建設・不動産分野が最も高い伸びを示し、NEOは64%に達している。
インフラ整備や都市開発需要の拡大が背景にあり、同分野の75%の企業が今後3カ月以内に採用を増やすと回答した。
他方、商業・物流分野では増減が拮抗しており、採用動向はやや停滞している。
これらの雇用動向と並行して、人工知能(AI)の導入が急速に進展している。
調査によれば、ベトナム企業の87%が採用や人材育成などにAIを活用しており、導入効果を実感していない企業は5%にとどまる。
AIは特に採用計画や人材管理の効率化において成果を上げているほか、教育訓練や業務生産性の向上にも寄与している。
もっとも、AI活用には依然として課題が残る。
企業はプライバシーや法規制への懸念、AI人材の不足、社内教育体制の遅れなどを主な障壁として挙げている。
ベトナム市場は高い採用意欲を維持する一方で、技術革新に伴う雇用構造の転換期にあるといえる。




































