<写真:suckhoedoisong.vn>
ベトナムではオフィスワーカーの増加に伴い、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器を長時間使用することが常態化し、手首や手の疾患が顕著に増加している。
ベトナム国防省傘下の第175軍医病院は19日、米スタンフォード大学の専門家チームと共同で「上肢の複雑損傷の治療戦略」に関する学術会議を開催した。
また、専門家らは診療および手術に参加し、術中の解剖学的矯正や機能評価などの技術指導を行うことで、術後の機能回復の向上を図った。
同病院のファン・ディン・ムン副院長によれば、現代社会においてはオフィスワーカーの増加とデジタル機器の普及により、手首の使用頻度と負荷が大幅に高まっている。
特にキーボードやマウスの操作、スマートフォンやタブレットの長時間利用が、手首に持続的な負担を与えているという。
さらに、不適切な机の高さや誤った姿勢、手首の位置の不備も発症リスクを高める要因である。
代表的な疾患である手根管症候群は、初期段階では手のしびれや握力低下として現れ、進行すると正中神経の圧迫により母指球筋が萎縮し、長期的な運動機能の低下につながる。
予防のためには、作業姿勢の改善が重要であり、パソコン使用時には手首を肘より低い位置に保ち、キーボードの高さを適切に調整する必要がある。
また、長時間同一姿勢を避け、疲労を感じた場合には適宜休憩を取ることが求められる。
一方で、交通事故やスポーツによる手首外傷も多く、若年層の患者が目立つ傾向にある。
専門家は、しびれや痛みなどの初期症状が現れた場合には早期に整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けるように呼びかけている。
早期介入により神経圧迫の解消と機能回復が可能となり、後遺症の防止につながるとされる。


































