<写真:tuoitre-vn>
ベトナム現地メディアによると、日本では飲酒を通じた交流である「飲み会」と並び、スポーツを軸とした「運動会」が、人間関係構築や組織の結束強化に重要な役割を果たしている。
運動会の起源は19世紀の明治期にさかのぼり、学校教育の一環として導入されたものである。
スポーツを通じて規律や協調性、忍耐力を育成することが目的とされ、これらの価値観はその後、企業社会にも受け継がれてきた。
英社会学者ジョセフ・マグワイアは、スポーツが単なる娯楽にとどまらず、教育的手段として機能している点を指摘している。
現代の日本企業では、社員によるスポーツチームの結成や定期的な競技大会の開催など、運動会文化がさらに発展している。
とりわけ駅伝形式のリレー競技である「駅伝」は、チームワークや責任感を象徴する競技として広く浸透している。
こうした文化は日本国内にとどまらず、海外にも広がりを見せている。
ベトナムでは近年、地域や職場、学校を巻き込んだスポーツイベントが増加しており、日本型の運動会文化の影響がうかがえる。
直近では、全国34省・市で開催されたランニングイベント「オリンピックランデー」において、100万人以上の参加者が集まり、健康志向の高まりとともにスポーツの社会的広がりが示された。
また、日本企業もこうした動きを後押ししており、スポーツ飲料メーカー現地法人の責任者である小山田氏がイベント支援に関与している。
さらに、日本とベトナムの交流の一環として、両国メディアの協力により駅伝大会が開催されているほか、神奈川県の黒岩知事がハノイ市での大会に参加するなど、象徴的な事例も見られる。
民間レベルにおいても交流は進展している。ホーチミン市で活動する実業家の冨岡氏は、10年以上にわたり卓球を通じた日越交流を推進し、元日本代表コーチの村上氏らを招いて若手選手の育成に寄与している。
スポーツを通じた人材育成と組織強化という日本型モデルは、ベトナムにおいても徐々に浸透しており、日常生活の中に運動を取り入れる文化として定着しつつある。




































