<写真:nld.com.vn>
ベトナム政府が、飲酒に関する違反行為への罰則を強化した。
新たに公布された政令により、他人に酒類の摂取を強要した場合、100万~300万ドン(約6000~1万8000円)の罰金が科されることとなった。
同政令では、勤務中や授業中に飲酒を強要する行為も処罰の対象とされている。
その背景には、宴席などにおいて飲酒を断りにくい慣習が依然として根強く残り、健康被害や社会問題を引き起こしている現状がある。
当局は、こうした慣習の是正を図るとともに、自発的で節度ある飲酒文化の定着を目指している。
また、18歳未満への酒類販売や、未成年への販売禁止表示を掲示しない店舗に対しても、同額の罰金が適用される。
さらに、医療機関や学校から100m以内で酒類を提供した場合には500万~1000万ドン(約3万〜6万円)の罰金が科される。
そのほか、電子商取引事業者が未成年による購入を防止する仕組みを導入していない場合には、1000万~2000万ドン(約6万〜12万円)の罰則が課される。
加えて、アルコール度数15度以上の酒類を販促に利用する行為や、未成年を広告に起用する行為などに対しては、最高で2000万~3000万ドン(約12万〜18万円)の罰金が科されると定められている。
世界保健機関によれば、ベトナムのアルコール消費量は東南アジアで第2位、アジア全体でも第3位と高水準にある。
年間消費額は約34億ドル(約5100億円)に達し、成人男性の約44%が有害なレベルで飲酒しているとされる。
これに伴い、アルコール関連の中毒や事故の増加が医療体制に負担を与えている状況である。
専門家は、アルコールが高血圧や心血管疾患、各種がんなど多くの疾病リスクを高めると指摘しており、今回の規制強化は国民の健康被害を抑制することを目的とした措置である。




































